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てんのトムさまのいうとおり。

スムーザー討って、バンバンバン。(字あまり)

人気フランチャイズ最新作『ミッション:インポッシブル / フォールアウト』がブルーレイ/DVDで発売されたことを受けて、シリーズ主演のトム・クルーズが変わった動画を公開してます。

業界関係者一同、称賛のオンパレード。実際、すごくいい影響を与えてくるはずです。

一緒に登場しているのは、前作『ローグ・ネイション』に引き続き『フォールアウト』の監督・脚本を手がけたクリストファー・マッカリー。もはやトム・クルーズ作品にとって欠かせないメンバーとなった、アクション大作の職人的存在。

要点はと言うと。

映画を見るときは、テレビメーカー各社の「モーション・スムーザー」あるいは「モーション・フロー」「モーション・プラス」などの機能をオフにしましょう、というもの。

1秒60フレームの4Kあるいは8K放送がテレビではじまり、映像は高画質と滑らかさで売ってなんぼ、というご時世の昨今。でも、フィルムの世界では1秒24フレームで作られているものがほとんどだし、フィルムメーカーたちはあえてそう意図して作っているもの。

なにも作り手の狙いに反して、映像を強制的に滑らかにする必要はありません。

「モーション・スムーザー」その他の弊害は、実写作品にも、アニメーション作品にも顕著にあらわれます。初期の宮崎駿作品などを鑑賞する際も、パン、縦パン、トラックショットなどで、他のショット(カット)と比較するとおかしな動き方をするわけです。

多くの場合、フレーム間を埋め合わせる過程で、画面が不自然にブレたりすることもしばしば。フレーム数を水増しすることで、映画の映画らしさは案外、簡単に失われます。

アメリカではこの効果のことを「ソープオペラ効果」、つまり「昼ドラ効果」と呼んでいます。彩度や明度が増しているのか、画面が急にチープに見えるからですね。

ちなみに、「モーション・スムーザー」に対して宣戦を布告しているフィルムメーカーたちは、トム・クルーズたちだけではありません。


液晶やプラズマテレビをお持ちのみなさんも、フィルムメーカーたちが意図した環境で作品を鑑賞しましょう。

「トムさまのいうとおり」にしておく。

ここは間違いなく、そうすることが良策です。


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