見出し画像

【ROOFコンポスト12日目】リジェネラティブ農業についての雑感

皆様、こんにちは!

ROOFコンポストをどうやって使うのか気になるすべての方向けに、6週間をかけてコンポストの使用方法を発信していく企画を実施しています。

生ごみの投入期間も半分が過ぎました。残りの期間もどんどん投入していきます。
また、扱う上での注意点やお寄せ頂く質問については「熟成期間」の中で発信していきます。質問をしてくださる方へは少々お時間を頂きますが、ご容赦ください!

----------------
【実施日】2024年3月12日(火)
【東京都東部の天気】雨
【最高気温】10.0℃
【最低気温】6.1℃
【投入した生ごみの量】0g
【投入した生ごみ合計】690g

<今日の工程>
だいぶ投入した量が多くなってきたので、今日は一休みさせてみました。
気温が15度を下回る環境ではどうしても発酵がゆっくりになってしまいます。
ヨーグルトメーカーやパン生地を発酵させるときに一定の温度を保つのと同じ原理ですね。本日出た生ごみは明日入れます!

テレビ東京ではSDGsウィークのテーマで、リジェネラティブ農業を紹介していました。
アメリカのフロリダ州にあるオレンジ農園で大量生産をしていた農園の畑が近年枯れてしまい、不起耕栽培を取り入れたことから、使用する農薬(コスト)が減り、土壌が回復して、収穫量が増えた取り組みを紹介していました。

ROOFプロジェクトを通して有機農業を行っている無の会さんの取り組みをお伝えしたり、土と触れ合うことでオーガニックがより身近に感じられる世界観に高い関心を持っています。そのため、オレンジ農園での不起耕栽培の取り組みは非常に関心を持ってみることができました。

私は、オーガニックを見るときに、共感の目と科学の目の二つの目線で見ることが重要であると考えています。

まず初めに、共感の目について。オーガニックとは、生態系保全や自然環境との共存を目指す取り組みであり、地域社会を盛り上げていくような立ち位置であると考えています。慣行農業と共存しながら地域の魅力を広く発信し、様々な地域を繋ぐようなキッカケを作る取り組みが広がってほしいと願っています。

二つ目が、科学の目です。不耕起栽培は、化学肥料や農薬を使わないことで微生物が増加と言われたときに、そこに本当に因果関係があるのでしょうか。不耕起栽培では、表土の有機物が増えますが、下層土の有機物は減少するので土壌全体の有機物はそこまで増えないというのが実情です。

また、アメリカにおいて不耕起の価値は土地の侵食抑制(降水量減少による砂漠化防止)や広大な農地での中耕・培土作業にコストがかかるのが実情なのかもしれません。土地によって元々の土の条件が違い、不耕起栽培に合う土壌と合わない土壌があるため他で成功したからといって自分の土壌で出来るかは別の問題になります。

ROOFコンポストには人工の化成物こそ入っていませんが、有機物が変化していく過程は化学そのものです。化学を身近に、楽しく体験できるようなROOFコンポストを通して家族や地域社会といったコミュニティを盛り上げていけるような役割を担っていきたいです。

添付写真は、鹿児島の祖父母の畑です。93歳で力仕事が難しくなっていることから、自然と「不耕起栽培」になってしまいました。

テレビ東京オンデマンド「病害から復活 “リジェネラティブ”で変わる農業」


ROOFプロジェクト代表
佐藤

<プロジェクトストーリー>
makuakeプロジェクト実施中です!

▽ROOF Instagram公式ページ

▽ROOF 公式LINE


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?