ベンチャー企業の採用者向け、自分より優秀な人(だけ)を採用すべき理由

ベンチャー企業において最も重視すべきこと、それは「採用」です。
特に起業したばかりの人は気づきにくいと思いますが、採用はどんな経営事項よりも飛び抜けて重要なのです。
何度でもいいましょう。1にも、2にも、最も重視すべきは「採用」です。他のことは全て後回しにしてもいいほどです。

そして、採用において最も重要なこと、それは、

「自分より優秀な人(だけ)を採用する」ということです。

理由をこれから説明します。

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「手が足りないから採用する」というのは絶対にやめたほうがいい。

ベンチャー企業の採用は一人の比重が大きい分、大企業よりも何十倍も重要であり、社員数が少ない分、採用が事業の成否を決めます。

私も駆け出しの時に手が足りないため、採用を進めました。
自分が働いていることの代わりをやってくれる人を探しました。
そして、採用をしました。

これが落とし穴です。

「手が足りないから採用する」というのは絶対にやめたほうがいい。

なぜなら、さらに手が足りなくなるからです。

決して面接時には気がつきません。
応募者と会って、自分のビジョンを伝えると、応募者は目をキラキラさせて意気投合します。
その姿をみて、自分も感動し、すぐに採用を決めてしまいます。

入社決定時はいつも問題ないのです。いつも誰もが幸せです。
取り返しのつかない問題は、いつも採用後に起こるのです。

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「自分より優秀ではない人」を採用した時に起こる問題?

まず、「自分より優秀な人」を採用した場合は何が起こるでしょう?

(「自分より優秀な人」と書きましたが、自分だけでなく、「社内の誰よりも優秀な人」を採用するという意味です。もちろん、社長よりも優秀な人を採用すべきです。)

簡潔にいえば、組織はその人によってさらに高みへと引き上げられていきます。

これまで全く気がつかなかった領域を示し、周囲の仲間を鼓舞し、自らが先頭に立ってフロンティアを開拓します。

その姿に周りの人々は触発され、気づき、学び、急速に成長していき、組織は次のステージへと登っていきます。

「自分より優秀な人」を採用した場合には全てが好転するのです。

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では、「自分より優秀ではない人」を採用した場合はどうなるのでしょうか?

結論からいえば、「真逆」のことが起こります。

自分より優秀ではない人は、その企業がやっていることに追いつくことで精一杯です。常に周りの人々に「自分は何をしたらいいか?」を尋ねます。

毎日新しいことにチャレンジするベンチャーには「誰かから与えられる仕事」は本来ないのですが、「自分より優秀ではない人」は誰かが指示してくれるまで、動けないのです。

そのため、手が足りないから採用したはずなのに、マイクロマネージメントが必要になり、余計手が足りなくなります

そして、これはベンチャー企業あるあるですが、経営者のマネージメントスキル不足のため、必ず社員からの反発を招きます。

新しく入った社員からすれば、「自分は何をしたらいいか?」を教えてくれない
やるべきことが分からず、不安になり、不満が溜まる。
それをみて社長は常にイライラしている。

そして、そんな社員は元からいた社員も巻き込み、組織をどんどん沈めていくのです。

組織の動きが遅くなり、揉め事も増え、スピードが命のベンチャーの成長速度は落ちていきます。

つまり、「自分より優秀ではない人」を採用するといことはベンチャー企業にとっては致命的になりかねないのです。

(もちろん問題が起こる原因はすべて経営者です。
経営者の採用のスキルがなく、マネージメントスキル不足のために、このようなことが起こるのです。)

ですから、何が何でも「自分より優秀な人」を採用しなければいけません。
さて、ではどうやったら採用できるのでしょうか?

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面接時にチェックすべきポイント

まず、年齢は関係ありません。そして前職も関係ありません。
有名企業だから採用するなんていうのは愚の骨頂です。

それよりも面接時にチェックすべきポイントに気を配りましょう。
以下のような点に気をつけながら面接してみてください。

・発想の広さ(物事に対して様々な方向から発想する力)
・柔軟性(受け答え、問題などすべてを受け入れる力)
・理解力のスピード、深さ(すぐに自分のものにできる力)
・問題の解決力(「会社の問題」を相手にぶつけましょう)
・客観性(熱すぎず、客観的に自分や物事をみれるか?)

などを重要視してみるとよいでしょう。
特に大事なことは「柔軟性」だと思います。

ここでいう柔軟性とは、なんでも「Yes」ということではありません。
どのような問題も受け入れ、その人なりの視点で返すことができるということです。

そういう人材は、入社後に社内のどのような問題もを自ら受け止め自分から物事を解決しようと動きます。

逆に、「スキルが突出してる!」「価値観がめっちゃ合う!」「実績がすごい!」みたいな部分には決して惑わされずに、「要素の一つ」ぐらいに捉えたほうが良いと思います。

一瞬とても良い人材に見えますが、重要なことは「自分よりも優秀かどうか?」なのです。

価値観が合うだけではダメですし、スキルや実績うんぬんよりも「自分よりもどこが、どれぐらい優秀か?」見極めてください。

ぜひ参考にしてみてください。

 

そして、やってみると気がつくはずです。

「全く採用できない」と。(笑)

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自分たちならではの採用方法をみつけよう

そう、そんな人材などまず「いない」のです。

だから、諦めることなく探しましょう。

ZEPPELINでは、去年、800人の応募から、面接したのは80人です。
そしてその中から2人だけ採用しました。
つまり1/400人の確率です。

それぐらい「いない」という前提でやりましょう。

冒頭にも書きましたが、ベンチャーにとって採用こそが最重要課題であり、採用がうまくいけば、他のこともうまくいきます。
しかし、採用に失敗すれば、想像を超えたレベルの苦境へ立たされるでしょう。

なんの手を打つことなく、ある日「自分より優秀な人」がベンチャー企業のドアをノックする。なんて夢物語は決して起こりません。

まず誰も興味を示さないと思いましょう。
だからあらゆる手段を試してみるべきです。

様々な方法を何度も試し、改善していけば、きっと自分達ならではのが見つかるはずです。

どんなに時間がなく、苦しくても、採用だけは新しいことを試し続けましょう。

冒頭に述べたように、ベンチャー企業において最も重視すべきことは「採用」なのです。
採用はどんな経営事項よりも飛び抜けて重要なのです。

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「社長が誰よりも優秀であるべきこと」はたった一つ。

最後に採用に関して「社長に必要なスキル」について書いてみます。

まず前提として必要なことは、「自分より優秀な人材を採用し、その人から貪欲に吸収すること」です。

自分の中に少しでもプライドがあるならそれを放り投げ、自分が持ち得ていないことを、新しい人材からどんどん吸収すべきです。

そして、その前提の上でいいます、

「社長が誰よりも優秀であるべきこと」はたった一つ。

だと私は思います。

それは、「ビジョンとミッションを何度も語り続ける」ことです。

周りの優秀な人たちが一つの方向へ向かって最大限の力を発揮できるように、未来を伝え続けることです。

何度も語り続けることは、想像以上に大変です。
始めは周りから共感や理解を得られないことも多いです。

しかし、社長に最も必要なことは社員が道を見失わないように、そしてやるべきことにフォーカスするために、「ビジョンとミッションを何度も語り続けること」なのです。

その他のことは仲間に委ねましょう。自分より優秀なのですから。
委ねて任せたほうが会社はどんどん成長します。

そして、優秀な人から貪欲に吸収し、自分も仲間と一緒に成長し続けましょう

きっと道が開けると思いますよ。


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鳥越 康平

ZEPPELIN

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