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女性向けメディアSucleで手書き風ロゴをつくった話

こんにちは!ショねこです(=ω=

9月に女性向けメディアSucleのロゴをリニューアルしました。初めて手書き風なロゴにしあげたので、その振り返りを書き残しておきたいと思います。
このnoteでは

 ・ロゴが手書き文字に決定するまでのプロセス
 ・デザインする上での手書き文字のメリット・デメリット

を書きました。


1. コンセプトをつくった

Sucle (シュクレ)は20代を中心に女子大生や新社会人の女の子へ、旬な「愛しい」を届けるライフスタイルメディア。

ぼくがSucleに関わりはじめたとき、すでにインスタのフォロワーが3万人を超えていました。Sucleをフォローやタグ付けしいる女の子、競合サービスでの女の子、どっちもフォローしている女の子、など色々なセグメントで比較分類し、そこからSucleと好きになってくれそうな女の子との関係性を描きました。

コンセプトは「きょうのわたし、愛しいわたし。」になりました。


2. 固まったコンセプトを分解した

感情や想いベースで練り上げたコンセプトを、今度はデザインの言葉に落とし込みます。このとき「Sucleをみるひとはどんな生活をしているんだろ?」と想像を膨らませながらイメージワードを絞っていきました。


3. いろいろなロゴを集めた

競合メディアや雑誌、ターゲットが好むファッションブランドまで、およそ140ものロゴを集めて特徴を探っていきます。このとき「Sucleと雰囲気が近いもの」も一緒に探していきます。

とくに女性向けメディアは細いサンセリフが多く、また色もピンクが非常に多く、もはやピンクだけでは差別化が難しい状況でした。


4. Sucleと他メディアとの大きなズレに気付いた

ロゴの成り立ちやメディアのコンセプトを読んでいくにつれて感じたことがあります。それは愛されてほしい、可愛くなりたいといった「女性のなりたい姿」「見られる姿」の目標として描かれていたことです。
「なるほど、だからサンセリフという洗練された理想的なフォルムを使うのか!」と推測しつつも、Sucleが大切にしている「ふだんの自分らしさで愛しさを表現したい」想いとはズレていると感じました。

もっと地に足のついた造形を...。
セリフ体は人文学的で高尚だし、
サンセリフ体は理想的すぎる...。
まず文字として形が整っていることが表現を制限しているのでは...?

何よりも「若々しい元気さ」は競合サービスのロゴからは感じ取れなかったことから、手書き風文字(以下スクリプト体)へのチャレンジが始まります。


5. イメージにあう筆跡を研究した

スクリプト体といってもカタチはさまざま。
そもそも鉛筆?ブラシ?
始筆は?終筆は?
それ、手でかけるの?
(スクリプト本来の手の動きはマストで守るべき制限とぼくは考える)
アルファベットを扱う以上外国人がみてもおかしいと思われないか、などなど...。

そしてデザインを磨いていきました。


感想、 モジくっそムズい。

なにが難しいかって、Sですよ。なんだあの曲線、人間が書く文字じゃねえ...。パスとお友達にならないと作れない...。
最終的にロゴタイプがシンボルの役目も担うことになったので、視認性はもちろん、可読性を担保したカタチを追求しました。


デザインする上でのメリット ・ デメリット

そんなこんなで、スクリプトなロゴをつくるにはいくつか注意しなければならないなと感じました。

メリット
1. 個性の幅を広げられる
2. 文字そのものがロゴになる

デメリット
1. ロゴの最適解が見つけづらくなる 
2. 文字をつくる難易度があがる

といった具合に、表現の自由度があがるものの、ロゴとしての強度をあげる難易度が上がった気がしました。


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