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あふれ出る「口ずさむ」

 ある場面の切り取りです。


 仕事中、ふと、外を見ると暑さが蔓延する世の中を見てしまった。

 溶けそうな雰囲気を今にも日本中に発信しようとする、暑い。

 気を紛らわそうと、口ずさんだ



「沈むように、溶けていくように」



「二人だけの空が広がるように」



「???」


部下が続きを歌いだした。最初は1人、


「さよなら」だけだった・・・

歌は続く。私は歌わねど。

いつの間にか、うちの課だけ、

「夜に駆ける」

の口ずさみ小ミーティングが始まった。


笑顔で見ている私。


チックタックとトキハ進。


「おいおい、仕事しようよ(笑)」


「よっしぃさんが何か歌ってたから」


「そうだね。ごめん」

「暑いけど、仕事に戻るか」



みんな、夏に駆けだしていく。