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スマホ撮影で意識する、2つのこと。

今回はスマホで撮影するときに、2つだけ試して頂きたいことを。テクニックというよりは、意識するだけのポイントなのでぜひ。

こちらの2つです。

① スマホの位置と角度を意識する。
② 倍率はそのままでなく、少しズームにする。

これだけで意図した写真が撮れやすくなります。

意図した写真を撮るために欠かせないのは、カメラを思い通りにコントロールすること。そのコントロールをしやすくするために、試していただきたいのが今回のポイントです。

スマホの位置と角度

まずスマホの位置と角度。
あまり普段意識されている方多くないと思うのですが、大事なこと。

みなさん写真を撮るときどうやって撮られていますか?カメラを持った手を少し前に出し、画面を見ながらシャッターを切る人が多いんじゃないかなと思います。

ここでまず意識して欲しいこと。

「自分が見た景色とスマホが見ている景色は違う」

これです。

いいなと思って、目にした光景を前にスマホを構える。
同じものを写してはいますが、見ている景色は違う。

なぜなら、スマホと自分の視点は位置や角度が異なるから。
横から見るとわかりやすいと思います。

自分はもちろん目からの視点から、スマホはこの場合胸の前から視点。すると自分の目は離れていて、かつ高さがある分、視界はやや急角度で見下ろす形ですよね。胸元からの方が被写体との距離はよりちかく、角度も低くなります。ここに視界の違いが生まれるんです。

一眼レフはファインダーという、カメラに目をつけて覗く部分があります。だからほぼ、自分が見た景色とカメラが見た景色は一緒。だからイメージした写真になりやすい。

この視点がずれてしまっていると、いいと思ったのに撮ったら思っていたのとちがうということになりやすいんです。

いいと思うセンスはあるのに、このカメラコントロールが意識されていないのはもったいない。ぜひ取り入れて頂きたいポイントです。

試しに位置と角度の違いを見て見ましょう。

①自分の視点と被写体と結んだ線上にスマホを持ってきたとき。

このときのスマホの位置は少し被写体よりになりますが、自分の目とほぼ同じ角度で被写体を写すことができます。

②自分の胸くらいの高さにスマホを構えたとき。

無意識に撮るとこの位置になりがちだと思います。このとき、スマホは自分の視線よりも低い位置から、まだ角度も少し緩やかに被写体に向く形になっています。

ポートレートモードで撮ったのでボケが変ではありますが、、、実際に写真で比べるとこんな風に違います。

①自分の視点と被写体と結んだ線上にスマホを持ってきたとき。

②自分の胸くらいの高さにスマホを構えたとき。

印象違ってきますよね?

このとき撮りたいと思ったのはグラスの中の氷のしずる。これは①のときの方が自分が見て良いと思った見え方がより再現されています。

この自分の視線と被写体の間にスマホを構える癖、これを身につけるだけでだいぶコントロールできるようになると思います。位置を変えたいときは、スマホと一緒に自分も動いて、常にカメラは線上から外さない。これを意識してみてください。

ただ、こんな風に水平に撮りたいときは例外。

これは実際の景色とは異なるいいインパクトを生んでくれる手頃な方法。これは一眼ではかえってコントロールしづらく、画面が大きいスマホだからこそ得意なカットだと思うので、スマホの角度に意識しながらぜひ積極的にお試しください。

少しズームにして撮ってみる

次に細かいところですが、ズーム。

ふだん撮影するときにズームにしながら撮られている人はいますか?多くの人がそのままの倍率のまま撮影しているかと思います。

ただスマホのカメラの初期の倍率は、だいぶ広角より。広角というのは写る範囲が広いレンズの設定ということです。人の視界に近い設定と言われるのが、50mmという数値なのですが、例えばiPhoneの初期設定は29mm。

この数字は小さくなるほど広い範囲を写すものなので、29mmという数字は人の視界より広い数値です。試しにこのままの設定でシャッターを切ってみます。こんな写真になります。

①初期設定のまま29mmで撮ったとき。

次に人の視界に近いと言われる設定に。50mmに近づけるので、1.6倍くらいの倍率が良いでしょう。ズームされるので、被写体とは少し距離を離れながら、同じサイズ感で写るようにするとこのような写真です。

②1.6倍ズームで撮ったとき

違いがわかりますか?
背景の写り込む範囲と、グラスの角度が違ってるのに気づかれると思います。特にグラスの写りが自然なのは1.6倍の方ではないでしょうか?カメラの特性で、広い範囲を写す設定だと真ん中の被写体も少し広がるように写されてしまうんです。

実際に並べてみてみましょう。

一見ちょっとした違いなのですが、実は人の感覚に与える影響は大きくて。微妙な違和感を無意識にでも感じてしまうと、人ってしっくりはまらなくなってしまうんです。悪くないけど、すごくいいねとはならない写真というか、、

この差が顕著に出るのは、例のように近くのものを撮るとき。
特にそのときには気をつけてみてください。iPhoneだとこの右側にある「1.6x」という数字です。

逆にすこし離れた建物の外観をとったりするときは、初期の設定のまま広角寄りに撮った方が写したいものがしっかり写っていいこともあります。広角によることのデメリットも知った上で適切な設定で撮ることを、今後意識してみてください。

ひとまず今度なにかを撮るときには、倍率を1.6倍にして撮ってみてください。説明を読むよりもずっと、今までとの違いになるほどと思ってもらえると思います。

以上2点だけでも抑えると、思い通りの写真が撮れる枚数がぐっと増えてくると思います。ぜひお試しくださいね。

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