新たなコンテキストを付加する。アニメ『ジョジョの奇妙な冒険』劇伴
アニメ『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』ももう最終回。
音楽は菅野祐悟さん。シリーズ最初から担当されています。
ジョジョの劇伴のすばらしいところは、絵や物語に合わせて、内包するように音楽を作っているんじゃなくて、絵や物語の外側からコンテキストを付加する音遣いを聴けるところ。
ジョジョの世界を余すことなく、というか、サウンドでさらに拡張して表現されていると感じる。
音が絵や物語から飛び出してくるような。そういう、ちょっとハズすテクスチャの使い方が絶妙すぎ。
「合っている」と「合ってない」の狭間のサウンド。
他にも、すべての音色が「無難」を避けて、選び抜かれているのを感じる。曲ごとにエレキギターの歪み方が違ったり。
パンの振り方が大胆なのもおもしろい。
原作がきっちりあるものだと、新しく足す要素って難しいと思うんだけど、見事に足している。
ネトフリでみました。
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