ヒーロー
サッカーを生業とする。
特殊な職業である。
世間からは実に輝かしく見える。
だから子供達はサッカー選手を目指すし、サッカーが好きな人達は皆憧れる。
「サッカーが仕事なんて楽でいいね」
「練習が終わったらあとは暇なんでしょ?」
「チヤホヤされて楽しそうだね」
と、実際に言われたことがある。
自分も昔はそう思っていた。
僕は本気でサッカーをしている選手全員をリスペクトしている。
それは、プロでも社会人でも学生でも子供でも。
今回ベスト8で敗退してしまったが、アジアカップを戦った日本代表の選手たちにリスペクト以外の言葉は見当たらない。
その中でも僕の憧れで、ヒーローである板倉滉選手。
大学時代は彼のプレーを何回も動画で見て真似した。
スパイクまで真似した。
目標とする選手の1人である板倉滉選手、
イラン戦でのパフォーマンスに批判が集まってしまっている。
体調不良明けということもあり本来のコンディションとは言えず、さらに前半に貰ったイエローが彼のプレーを難しくさせた。
それまで体調不良で欠場していたということはクラブの監督が会見で明らかになったが、それまで本人からは語っていなかった。
本来のコンディションであれば、、、
というのが僕の気持ちだ。
試合直後の板倉滉選手のコメント
「こんなに自分自身でゲームを壊すということは今まで無かったし、それを勝たないといけないこの状況でやってしまったというのは自分の力の無さが出たなと感じている。このままだと代表のピッチに立つ資格はないなと感じている。」
勝敗の責任は本人が一番感じている。
言い訳のひとつもなし。
ここで伝えたいことは批評と誹謗中傷は全くもって別物だということ。
これを混在させてしまっている人が余りに多い。
本人のSNSに誹謗中傷のコメントが大量に送られている。
良いパフォーマンスを発揮できなかったのは確かで、失点に絡んでいることは事実かもしれない。
素晴らしいプレーをすれば拍手をされ、
情けないプレーにはブーイングをされるのがサッカー選手だ。
選手達はそれを受け止める。
時間やお金をかけて応援している人達がいる以上は、ブーイングされたり批判の言葉が選手達に向けられることは当たり前のことだと思う。
その言葉やアクションに愛があれば。
愛があればいい。
愛があれば。リスペクトがあれば。
サッカー選手というのは目の前の90分、目の前のワンプレーに全てを懸けている。
たった90分、たったワンプレーで人生が変わるからだ。
リーグ戦であれば、試合が終わったその瞬間から次の試合に向けて1週間本気で様々な準備をする。
前節の反省改善、相手チームのスカウティング、相手チームへの対応、自チームの戦略、個人のコンディション調整。
これをチーム全員で行う。
今あげたものも準備の中のほんの一部に過ぎない。
できる準備を全てして、迎える試合当日はプレッシャーや自分のメンタルと戦い、仲間、サポーターの想いを背負ってピッチに立つ。
サッカー選手というのはそういった職業だ。
選手達はピッチでそれを表現するために日々を過ごす。
サッカーファンは試合を見て選手を評価する。
Jリーグの試合に出たこともない僕がこんなことを発信するのは生意気であることは承知の上だが、はりつめた空気の中、選手スタッフ達の全員が死に物狂いで戦う現場を目の前で1年間見てきた。
選手達がどれだけの想いや覚悟をもって、
また、どれだけの時間や労力を尽くした上であのピッチに立っているかを知っている。
板倉滉選手は、国を背負って日本代表のためにアジアカップを戦った。
サッカーファン全員が彼をリスペクトしなければならない。
映像に映るピッチでの姿だけでなく、サッカー選手というひとりの人間の深くを理解しようとする人が増えることが、サッカー界の発展に繋がっていくのではないかと考える。
少し視点を変えて選手やチームを応援することで、サッカーが、そしてサッカー選手がもっと好きになるはず。
そしてそんな人達が増えれば、本気で応援する人達の想いが選手に伝わるのではないだろうか。
何の結果も残していないいち選手ごときが、、、と思う人もいるかもしれませんが、まだ何も残せていないからこそ発信できると思ってる。
皆さんはこのnoteを読んでどう感じただろうか。
今回だけでなく、noteを読んでいただいたら感想や意見をここのコメントやDM等で送っていただけるととても嬉しいです。
今年1年は色々な人の考えに触れる、というのが生き方のひとつのテーマにあるので!
ぜひお待ちしています。
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