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バージン守られた大学1年生の秋


大学1年生の秋

大学の子たちと
京都に遊びに行くことになったので

私だけ一泊延長

気になり続けている
片想い彼に会って
気持ちを聞いて
スッキリしてこよう!と

いまだに緊張するけれど
そこまで行動する気になったのは
ずいぶんな成長だ

大学に入ってから
広く浅い付き合いの男子たちも増えて
中には毎日のようにおしゃべりしたり
ランチを一緒に食べたり
遊びに行ったりと仲良くなる男子もいて

グアムとセブ島での
ナンパオンパレードや

年上の2人組が仲良くしてくれた
おかげもあるだろう

緊張して思うようにしゃべれなかった
あの片思いの彼に連絡した

「えーよ、空けとくわ」

旅仲間達から離れて

仕事あがりの彼と夕飯へ

まだ緊張するのは変わらないけど
少しはマシになったような気がする

彼の会社の寮に
忍び込むことができると言うので
忍び込むってネタがワクワクして
泊まりをお願いすることにした

ウブすぎて
エッチな想像は全くしてなかった

窓から侵入!

他の社員が寝静まった頃に
浴場へ...

誰も来へんと思うけど
念のため見張っておくわ〜て

温まる間もなく
シャワー急いで出てきたら

秋も深まった夜は寒くて

お布団に入っても
足がキンキンに冷たい

冷たいなぁ
あっためようか?て
足絡ませてきた

あったかい〜

何の危険もエロさも感じず
本気でそう思ってた

大学に入ってからは特に
男女関係ないフラットな関係に
恵まれすぎて

そして自分がセクシーじゃない体型であることからも

彼がエッチなことを考えているとは思いもせず

私のことをどう思ってるかなんてこと
聞きに来たはずが聞けないまま

自分の気持ちを伝える必要もあるのに
そもそもだめだろうと思っているから
自分の気持ちを伝える気にもなっていない

とりあえず寝て
また明日考えよ....

と思ったところで

「こういうのに慣れてる?」

「慣れてなさそうやね。」

「男と女は紙一重やからな」

?紙一重ってどういう意味?

次の瞬間ガバッと

私の上に
スフィンクスみたいな体勢
彼の顔が目の前に
すごいかっこよく見えた

「こーゆーこと」

...

「こーゆーのはじめて?」


「うん...あの...私のこと
どう思ってるのかな...」

やっと言葉になった!!


「一緒にいて楽しいと思ってる、友達やな。」


それを聞いて..


一緒にいて楽しいと思ってくれていることは
嬉しかった

そして友達って言われたことに対して、嬉しいわけじゃないけどショックな気持ちにもならなくて

あれ?

ここは好きだったらショックになるシーンなはずでは?

その瞬間、気づいた

恋に恋してたんだ!
本気で好きじゃないんだ!

すごくすっきりして
霧が晴れたような感じになった

ふと気づくと
彼が
どうすんの
やるのやらないの?
って言う感じで待ってることに気づき

しばらく悩んだ

もう大学1年生になっちゃったし
ここはひとつ経験しておくべきか?

いや...好きな人とすべし?

の繰り返し

足が冷えてたのもあって
何度もトイレに行き

そのうち彼が
「もうえーわ、寝よ」てなり

翌日かなり寝不足のまま
観光に連れてってくれて

「体だり...風邪ひいたかも」と彼

具合が悪そうなので早めに解散

彼に会った記憶はそれが最後

こうして
ウブな私のバージンは守られたのでした

未婚母のためサポートは養育費や執筆時間のお守りにさせて頂きます。ありがとうございます。