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投げたボールがとどかない

はじめて茨城から出勤している
6時半過ぎの鈍行で間に合うのだから大した早起きは不要だ
仮に何かあって遅刻しても問題ない日なら十分通勤可能だとわかった
少なくとも朝に関しては。

週末婚をはじめてから一緒に過ごす日がはじめて4泊5日を超えた
共に過ごす時間が長くなるとその分離れ難くなるし、
今夜からまた一人で過ごすことを考えると今から肌寒いくらいだ。

実を言うと
このところ
大規模なケンカ続きだったので
この3連休を使って修復しないと厳しいなと思っていた。
狙いどおりに行ったので安心して東京へいくことができる。

なぜ遠距離恋愛は上手くいきにくいのか。


会えないうちに心が冷えて、愛情が薄れてしまうから
ずっとそう思っていた

愛情自体が少なくなっていく
それもあるかもしれない

でも必ずしもそうではなくて。

同じ数だけの愛を持っていても
相手に届かなくなってしまうことがある

キャッチボールで考える

ボールを投げる、受け取る
このシンプルな動作の繰り返し

相手が目の前にいれば難しいことはないだろう

でも2人の距離を伸ばしていくその難易度が上がっていく
上手く投げられなければ、距離が足りないかもしれない
コントロールできず見当違いの方向に行ってしまうかもしれない

とにかく相手のミットにボールがおさまらないのだ

上手に投げられない、ごめんね

その声が届く距離にいればいい

まだ相手が見えるうちはいい
ボールを投げる練習をしているのが見えるのだ
上手じゃなくても、今はまだ届かなくても
届けようとしている姿が見えれば待つこともできる

どんどん遠く離れて

ついにはお互いの存在が豆粒ほどになった時
表情はおろか、何をしているのかもわからない

ボールはいつかくるのだろうか
もしかしたらもうボールを投げることを諦めたのかもしれない
そこにいないかもしれない

見えない相手のことを信じて待ち続けてるのはとても酷なことだろう

とにかくボールをたくさん投げれば
上達するかもしれないし
偶然届くことがあるかもしれない

でもそうやってひたすら投げ続けるのはしんどい

同じだけのボールを同じように投げ続けても届かない



遠距離恋愛の『エンキョリ』の意味がようやくわかってきた

一緒に住んでいるときと同じようにしていては伝えたいだけの愛が伝わっていないのだ

伝えたい、でも届かなかったその愛はなかったことになってしまう

欲しいだけの愛を、
なんて簡単には言えないけれど

零れおちてしまったものはまた拾って何度でも届け続けるたい

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