競争するほど魅力は下がる

選挙が近づいてきたというだけあって、
いたるところで選挙ネタが増えてます

個人的にはアメリカの高齢者の方々の
挑発的CMが【面白い】と思っていたら
日本版を早速作った人がいたようです

ただ、このCMを見て思うのは、

そのまま真似るだけで良いのか

ということです

なぜなら、若者の政治離れは
起こるべくして起こったともいえるからです

それをひも解くには多くのことが
絡んできますが

例えば、日本と海外では
政治に対する教育が根本的に異なります

家庭や学校での政治教育の在り方

が違うのですから、

表面的には似たような現象でも
本質的には違うわけです

なので、キチンと理解したうえで
挑発に乗るのと、
何も考えずに感情だけで
挑発に乗るのでは

1票の価値

が全く変わってしまいます

じゃ、なぜ、日本と海外で違いが生まれたか
となるわけですけど、それは機会があれば
改めて書きたいと思います

が、今を活きる僕たちは改めて
様々なことを学びなおした方が良い状況に
立たされているということだけは自覚した
ほうが良いことだけは確かです

ただ、インプレッションコーディネート
(以下IC)の視点から見ても
選挙は多くの気づきを与えてくれるので

なぜ、カリスマ政治家が生まれないか

をIC視点でお伝えします

といっても、一言で言ってしまえば

魅力が正しく伝えられないから

ということに尽きるのですけど、
この【魅力】という2文字を
曖昧に捉えている人も多いと思うので
それを今回は明確にしていきます

まず、正しい語意としては

人の心をひきつけて夢中にさせる不思議な力
(旺文社 国語辞典 第九版)
夢中:あることに熱中して我を忘れること
熱中:ある1つのことに心を集中すること

なのですけど、
これを見て何かに気づきませんか?

つまり、魅力とは

人の心を独占する力

と言い換えることができるということです

例えば、恋愛

気になる異性が現れて心が独占された

という経験は多くの人がしたと思います

その時に働く魅力というのは、

キレイとか、カッコ良いとか見た目の良さ
かもしれませんし、

優しさとか、理解力とか優れた人間性
かもしれません

もっとも理想的なのは高いレベルで
バランスの取れた見た目と人間性

だということは言うまでもありません

しかし、この【見た目の良さ】には

正しい磨き方

があるのですが、日本人の多くは
学んでいません
というよりも、学ぶ機会が無かったのです

なので、見た目を磨くことに興味がある人は
独学で失敗を繰り返しながら地道に経験値を
積み重ねるか、誰かに学ぶかするのですが、

興味が無い人はそもそもが

学べるもの

という認識すらしていないのです

見た目の正しい磨き方

というのは、

自分自身を知る

ということです

卑下するでもなく、背伸びするでもなく

その時の自分、その場の自分
相手との関係性の中の自分

そういったものを正しく理解し、
適切に表現することが正しく磨くということです

これまでにも「whyを着ろ」と述べたのは
こうしたことからなのですが、重要なのは

どこまで深く正しく自分と向き合えるか

ということです
上っ面な自分としか向き合えていなければ

見た目は良いけど、中身とギャップを感じる

見た目になるでしょうし

より深く、どこまでも冷静に向き合えば

ハイレベルで調和された見た目と内面

を手に入れる事も可能です

これを生涯を賭して、今なお語り継がれる
魅力を持った人の中に、僕は樹木希林さんが
いらっしゃると思います

いわゆる「美人」という類の方ではなくても
多くの人の心を掴み、独占する力に長けた
逸材の一人だと思いますが、ご本人を含め
関係者の方々も語られるように、

自身と向き合い、相手と向き合うなかで
その時々に最も適した選択をなさったから
今なおその魅力が衰えないのだと思うのです

つまり、なぜカリスマ政治家が生まれないか
という問題は、今の日本の政治屋さんたち
からは、そうしたものが表に現れる域に
ある人がいないということです

だから、【政治屋】さんなのでしょうけど
ここを正しく向き合い、適切に表現する域に
立ってようやく【政治家】になれるのだと
僕は思うのです

このレベルの高い魅力の政治家が増えれば、
日本の政治ももっと魅力が増すはずで
「若者の政治離れ」にも歯止めが利くはずです

そうした面で僕がむちゃくちゃ上手いな
と思ったのは、橋下徹さんです

直にお話していないので、確証はありません
が橋下さんは【見た目の見せ方】が
IC視点から見てもむちゃくちゃ参考になる人
でした

IC視点での橋下さんに関してはまた別の機会
にお伝えしようと思います

他にも数名いらっしゃいますけど、
あれだけ議員さんがいるのに、数名なんです
これが現実だということは、

政治家に魅力がなければ政治にも魅力は無い

ということは必然なことで、
己の魅力の無さを無意識に感じるからこそ
競い合うことに必死になり、
互いの粗探しに注力し、
ますます魅力を下げる負のループに陥る
のだと思うのです

そうではなくて、
個の魅力をどこまでも高めれば
人の心を独占できるわけですから

競い合うことも、争うこともない

わけで、結果魅力的な組織、国造り
に近づくのだと思います

今回は政治に絡めてお伝えしましたが

私はどう向き合えば良いの?
どうすればそれが学べるの?

と感じる方は、いつでもご連絡下さい
インプレッションコーディネートは
そうしたあなたの支えになるためにあります



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