『真面目』であることの落とし穴
真面目に働いているのに報われない
真面目に子育てしているのに、子供が問題を起こす
こうした事はあなたも見聞きしたり、感じたりしたことがあるはずです
それとは対照的に
真面目に働いたから努力が実った
真面目に子供と向き合ったら子供が落ち着いた
という事もあります
同じ『真面目』という言葉でも、こうも違いがあるのは不思議ですよね
実は、この違いに気づくかどうかは非常に重要です
結論から言うと、この違いを生み出しているのは
人が生きていく軸
が大きく関係しています
人には様々な軸があります
・配偶者 ・家族
・お金 ・仕事
・所有物 ・娯楽
・友人 ・敵対(競争)
・宗教 ・自己中心
多くの人はこれらの軸がいくつも組み合わさって生きているわけですが、多様化した今の社会において、これらの軸が複雑に絡み合う事で一方の軸に支障が生じるとそれが悩みとなって表面化されます
つまり、軸を複数持っていることに問題があるということです
しかし、これらの軸と思っていた事は実は軸ではありません
これらを軸と捉えていた事で様々な問題が起きていると考える事が必要です
これらの軸と思っていたモノは、何かというと、自分が影響を受ける状況や環境、影響を与える状況や環境です
人が生きていく軸というのは、
人が心地よく有意義に生きる原則
のことです
手に持ったコップを放せば落下しコップが割れるという当たり前の法則があるように、人が有意義に生きる事にも法則はあります
・誠実 ・勤勉 ・貢献
・素直 ・尊厳 ・本質
・美徳 ・成長 ・可能性
・養育 ・激励 ・奉仕
・忍耐
など挙げれば多くありますが、不変で普遍的で絶対的な原則です
つまり、『お天道様の下で胸を張れる事』といった子供の頃に言われてきた極々当たり前の事です
こうした事を軸に置く事で、軸は1本にまとまり、あらゆる事において調和がもたらされます
しかし、『真面目』というのは実はとても曖昧なままに使われています
報われる真面目さは、誠実とか勤勉とか貢献、奉仕など人が生きていく原則に従うことです
反対に報われない真面目さは、人が生きていく原則の何かに反した事をしていることです
多くの場合、それは『素直さ』に欠ける場合にあります
自分の過ちを認められない、自分の本心に心から気づけないなどそうした事から、自分が『真面目にした行為』だけに縛られて考えてしまうからです
また、『誠実さ』は常に人との関係を良好に築いてくれますが、『真面目さ』は時に人との間に壁を作ることがあります
身を粉にして働き、家庭を顧みず、私的な場面においても己が真面目さを他人に押し付け、融通が利かないようなタイプの人です
こういう人は、真面目さの根っこを紐解くことが必要です
例えば、ドラマなどでもよく描かれますが、貧しい家庭で育ったから子供にはそんな想いをさせたくないと、身を粉にして働き、稼ぎ、家庭を顧みず、でも子供にはご立派な説教をする父親が、妻の不満、子供の問題行動などに繋がっているような話を思い浮かべてください
そうした父親は、一見すると家族を想い、仕事を軸に生きているように見えますが、無意識の中で戦っているのは
貧しかった子供時代の環境や、両親の働きぶり
です
これを素直に認めてしまうと、自分を育ててくれた親を否定することになるので、親を想う孝行心を傷つける事になります
しかし、これすらも実は少し歪んだ視点で、実際は
お金が全て
という軸で生きる自分との葛藤に辿り着きます
なぜ、その葛藤が起こるのかと言うのは、「お金より大事なモノ」という人が生きる軸が大事だと無意識に理解しているからです
これを修正するには、
貧しい環境の何が嫌だったか
貧しい環境の中で自分の在り方はどうだったか
という心に焦点を当てる事です
『真面目』であることは大事ですが、その軸が誠実さなどの人が生きる軸に従ったものなのか、表面的な事の裏に隠された自己中心的な軸なのかそこを明確にしなければ、報われる努力も報われません
そして、意志を持ち、魅力を高める上でも、自分の軸を人が生きる上で大事な不変で普遍的で絶対的な原則の1本にする事は重要です
お金が全て、結果が全て、数字が全てと思っているうちは3流以下です
過程を大事にできるようになって、ようやく2流です
結果と過程を結び付けられるようになって初めて1流になれます
超1流になるには、正しい軸を持ち、意志に基づいて過程を大事にすることです
それが高いレベルでできるようになれば、結果はついてきます
意志を持ち、魅力を高める基盤には、こうした軸を持つ事が必要不可欠です
そこに気づいてもらい、軸を整え、意志に目覚めてもらい、それを表現し実現してもらうために、美容師という仕事があると僕は思います
企業にプロデューサーやコンサルタントが就くように、個人のプロデューサー、コンサルタントとして超1流の人になってもらう事が美容師の真の価値だからです
あなたの軸を正しく見極めたいと思ったときは、いつでもご連絡ください
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