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Vol.28: Essentials | かけがえのないもの

“ファンタジーというものは現実から逃げるための手段ではなく、現実に到達するためのほとんど唯一の手段です”

ミヒャエル・エンデ

Vol.28: Essentials | かけがえのないもの

このレコードはモノクロームなわたしの人生を彩る1枚にカウントできる。東日本大震災とそれによってわたしがサイボクに入社した2011年の宮城県での記憶と分かち難く結びついているからだ。

わたしの人生を支えてくれていると思える音楽がいくつかある。そうしたものに出逢えたことは生きていく上でとても幸福なことなのかもしれない。音楽に限らず、人によっていろんな形があっていいと思う。

わたしの場合、それは音楽であり本だった。

音楽や本は現実を解決しない。では意味がないかといえばそんなことはない。痛みを一瞬忘れさせたり、明日への活力となるから。それが芸術や表現がもつ根源的な力なのだと思う。

それこそエッセンシャル、つまり必要不可欠なものではないだろうか。わたしたちはパンがなくては生きられないが、パンのためだけに生きている訳ではない。明日へ向けたちょっとした足掛かりだって大切なのだ。

特にわたしはどうしても意味を欲してしまう。

無為への耐性がないことは、わたしの欠点のひとつかも知れない。

K

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