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持ち込みワインの選び方

はじめに

これまで長年ソムリエを続けてきて、多くのワインに関するご質問もいただいてきましたが、その中でよくある質問の一つが「レストランへのワインの持ち込み」について。

ワインスクールに通っている方は特に、共通の趣味をもった仲間とのつながりが増えていくことから、ワイン会へ出席する機会も多くなるでしょう。

その中で「各自ワイン持ち寄りの会」は、ワイン好きの集まりにおいては楽しみでもあり、どのワインを持っていくのか悩む場面でもあります。これまで10年以上こういったワイン会を主催してきて思うのは、「持ち込むワインにその人がどういった人なのかが現れる」ということ。もちろん全てが投影されるわけではありませんが、明らかにその人物像がそこに現れる。そういった意味で、ワインの持ち込み会というのは、単に食事とワインを楽しむということ以上の意味がそこにあると考えています。

こんなことを言うとますますどんなワインを持っていくか迷ってしまう方もいると思いますが、「ワインを選ぶ」という行為には、考えている以上に内面が現れる、なのでしっかりと向き合って考えることが大事なのです。これはソムリエとして料理に合わせてセレクトをする時も、ワイン会で持参する時も同じです。

とは言えワインを勉強し始めの方は特に、どのようなワインを持っていけばいいのか迷う方も多いでしょう。

ということで今回は、約20年間レストランのソムリエとして仕事を経験してきて思う、正しい持ち込みワインの選び方やその作法について、詳しく解説させていただきたいと思います。


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