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試験合格の先の世界


はじめに


資格試験を一度も受けたことがないという人はおそらくほとんどいないのではないでしょうか。私自身もこれまでにいくつかの試験に挑戦してきました。その経験を生かし、ワインスクールでも資格試験対策講座の講師を15年間以上務めています。

資格を目指す上で大事なのは、「資格を取得して、その後の人生にどう生かすか」これを明確にイメージすること。

ソムリエ資格を持っている人は約3.9万人(2022.1月時点のデータ)。その中で実際にソムリエとして専門の職業を継続できている人がどれだけいるのか。数値化をすることは難しいですが、実際のところそう多くはないと考えています。

トップソムリエと呼ばれるための一つの指標となっているのが各種ソムリエコンクールでの優勝経験。そこに挑戦するソムリエは、私の時代で言うと100〜200名程。コンクールで良い結果を出すには、相当な訓練とその継続が必要となりますが、数字を見る限り、挑戦者は資格保有者の中でもほんのわずかということになります。

もちろんコンクール出場だけが、研鑽の継続の指標になるわけではありません。ワインや各種飲料を取り扱う仕事の現場や、それに関連する仕事に従事したり、目標を立てて継続して勉強を続けられている方々も多くいらっしゃいますし、それは素晴らしいことであり、本質だと思います。

資格を取得してから継続してその分野に関わるモチベーションを保てるかが、それまでに費やしてきた時間と努力を、本当の意味で形にできるかにつながっていく。次の資格を目標にし続けるというだけでなく、常に磨き続ける意識を継続できる状態が重要だと考えています。


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