見出し画像

南アフリカワインと料理のペアリングコース解説

はじめに

南アフリカワインで有名なワインショップ「アフリカー」が満を持してオープンする、南アフリカワインと料理のペアリングに特化したレストラン「ヘルマナス714」

ご縁をいただき、ワインディレクターとして参画させていただくことになりました。全てのメニューに合わせて、南アフリカのワインをはじめとするドリンクをペアリングするという類を見ないワインレストラン。

7月から準備に加わらせていただき、いよいよ10月15日オープンとなります。

今回は、オープン第一号となるワインペアリングコースの内容を特別公開し、それぞれのペアリング解説をさせていただきたいと思います。



アミューズ・ブーシュ(小さな前菜)とスパークリングワイン

ハーブ香るポークリエット 〜ローズマリーとレモングラス〜
▶︎シモンシッヒ カーブスヴォンケル 2019
*シャルドネ50%、ピノノワール49%、ムニエ1%

画像1

⇨ポークリエットの脂質と旨味に、ピノ・ノワールとシャルドネの絶妙なバランスで造られる、瓶内熟成由来の複雑味と旨味のあるスパークリングワインをペアリング。

レモングラスにシャルドネのニュアンスが重なり、ローズマリーの独特の清涼感に、爽やかかつアロマのあるキャラクターがよく合います。


和を感じるオードブルと白ワイン

炙りスモークサーモン 〜ジャポニズム風〜
▶︎ボスマン オプテンホースト シュナン・ブラン 2018

画像2

⇨サーモンと相性の良いシュナンブランをペアリング、ロワール地方でも定番の組み合わせです。スモークしたサーモンに、旧樽熟成のスモーキーなニュアンスがよく合います。

キャロットラペに共通する風味と甘み、酸味をもつシュナン・ブランは相性抜群。大葉やグレープフルーツの清涼感、酸味もワインとの共通性を感じます。


食べるスープとロゼワイン

パプリカのスープ 〜クリーミーガスパチョ仕立て〜
▶︎グレネリー ロゼ・ド・メイ 2020
*シラー100%

画像3

⇨パプリカ、赤玉ねぎ、トマト、オレンジの風味と甘酸味に共通するフレーヴァーを持つロゼワインをペアリング。

クミンやピマンデスペレットのニュアンスに、シラー由来の心地よいスパイス感が同調します。


ここから先は

937字 / 3画像
この記事のみ ¥ 200

最後までご覧いただき、心より感謝いたします🥂