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第1回 SAKE DIPLOMAコンクールへの挑戦[2] 挑戦する理由

挑戦する理由

昔、ソムリエコンクールに挑戦していた頃は、挑戦することを決意したら、一年後、二年後の当日に向けて準備を重ねていくという考え方だった。

しかし、これほどまでの長期間、モチベーションを維持し続け、毎日の勉強をすることは、まさにオリンピック選手さながらの精神力を必要とする。

そしてこの方法で挑戦をすることは、長年積み上げてきたぶん結果にも繋がりやすいのは確かだが、万一結果が出なかった場合、長い間、修行僧にように準備を積み重ねてきた日々を振り返ることで、精神的なダメージがあまりにも大きい。

その期間、他の多くのことを犠牲にしてきたことを考えると、喪失感に苛まれることにもなりかねない。優勝した場合以外は。

つまり、コンクールというのは、「優勝以外は全て敗者」という世界。勝利も敗北も、どちらも経験してきたことで、それは身にしみてわかっている。

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