見出し画像

ほんとにあった!呪いのビデオ 81

ちょっとごぶさたでしたが、僕は気にしていません!
このnoteは趣味だから!

2019年も4月に入り、新年度が始まり、新生活が始まった方もいらっしゃるのではないでしょうか?
僕が所属している事務所でも大きな人事異動がありまして、結構びっくりしたりしていたところなんですけれども、まさか、ここでもびっくり人事があるなんて……。

『ほんとにあった!呪いのビデオ 81』(2019年4月3日 発売)86min
演出・構成・編集:KANEDA
演出協力:福田陽平、美濃良偲、藤本裕貴、細沼孝之
演出補:中田亮、知花はる
ナレーション:中村義洋

3ヶ月ぶりの『ほん呪』新作リリース……。
前作『ほん呪80』の記事にあるクレジット紹介部分と比べていただきたいんですが……(中村さんと演出協力の方々以外)全員いないじゃん!!!!!!!!

『ほん呪』は長い歴史の中で、何度もメイン監督の交代が行われてきましたが、「ほんとにあった!呪いのビデオ製作委員会」メンバーのキャラクターも重要になってきたここ十数年は、「演出補」は(入れ替えはあっても)残ることがほとんどだったんですね。

それが……マジで誰もいねえ……!!!!!!!!!!

まず川居さんはどうした……。
岩澤監督期から『ほん呪』のアイコンとして活躍していた川居さんだよ!ちょうど1年前の『ほん呪76』からは演出も手がけるようになっていたのに……!さよならも告げずにいなくなるなんて……!突然あなたのいない『ほん呪』が目の前に現れて動揺しています!!ありがとう、ほん呪のミューズ……。

この2年がんばってくれていた舞木さんや寒川ちゃんも!!寒川ちゃんの自宅の機材がアップデートされていく様子、もっと見たかったよ!!

あと、大塚!!!!おまえ!!!!やめちゃってよかったのかよ!!!!すごい出来る空気出しておいて全然出来ないやつだったけど、嫌いになれなかったよ!!!もっとご飯おごってやりたかったよ!!!精神的に!!!精神的にご飯おごってやりたかった!!!

……という、ここまでが今作『ほん呪81』の初見の感想の9割だったんですが、色々調べてみたらなるほど!ということがわかって楽しくなってきたので、ネタバレしすぎない程度に触れていきたいと思います。

画像1

「怖い」っていうか「危なくって仕方ない!」なのよ。

〈収録映像〉
1.ブラックバイト
2.覗く女
3.YouTuber
4.オバケ
5.オバケ2
6.ノイズ
7.シリーズ監視カメラ 301号室
8.気づいて
9.物置小屋
10.301号室 2

映像のパターン:☆☆★
(「ブラックバイト」はウケました)

観ている時の自分のテンション:☆☆★
(どういう気持で見ればいいのかをずっと探っている状態)

おすすめ度:☆☆☆
(新章の開幕として見ておくべきでは?)


※5段階評価 ☆→1 ★→0.5


【押さえておきたいポイント】

さて、気になる新監督・KANEDAさですが、昨年『ほん呪』と同じNSW/コピーライツファクトリー製作の映画劇場版 ほんとうにあった怖い話 2018内の、『音楽』『殺人者』『殺人者、その後』の監督をされています。
名義が異なるのでリンクは貼りませんが、これまでも映画やMVを撮られたりしているのが確認できました。(監督作品には、今回、音楽をボンさんと共に手がけている久徳亮さんが参加していたり、新演出補の中田亮さんが出演していることも確認しました)

僕は『ほん呪81』を観終えた段階で、この『劇場版 ほんとうにあった怖い話 2018』は未見だったんですけれども、気になることがあったのでDVDをすぐさま購入し、これを観たことで、かなりモヤモヤが解消されたのと、今後どういうことが起きそうかを少し想像できたりしました。

今回、「シリーズ監視カメラ 301号室」には識者として、(おそらくオカルト系の記事などを書いている)フリーライター・瀬羽潤二さんという方が出演しているのですが、この方は『劇場版 ほんとうにあった怖い話 2018』の『殺人者、その後』に登場しています

『殺人者、その後』という作品を説明しておくと、映画本編は投稿者からの体験談を映像化したドラマなのですが、『殺人者、その後』は本編後に流れるドキュメントで。夫が人を殺してしまった『殺人者』の投稿者本人にインタビューし、何人かの識者に意見を聞いてきた映像を見せるんですね。その識者の中に瀬羽さんがいます。作品を跨いで登場していることがわかったので、KANEDAユニバースの人物だと、僕は捉えることにしました。

瀬羽さん以外にも、アジア魍魎研究所 日本支部」の関東局長・村井肇さんと日野敦さん、オカルト研究家の堀越誠人さん、という方たちが見解を述べているんですが、アジア魍魎研究所の村井さん、めちゃめちゃクセのある良いキャラクターをしてます。この方も、『ほん呪』への出演ありえるんじゃないでしょうか。っていうか、して欲しい(笑)。村井さんの発言で特にぶっ刺さったものを紹介しておくと、

(呪いについて尋ねられて)“呪い”ってのはDoする」

この語彙力、大好物です。

また、滅多に霊能者の出ない『ほん呪』ですが、今回、四方田登紀子さんという霊能者の方も初めて登場します。(この方もどこかで登場された方なのでしょうか?情報をお持ちの方はコメントお願いします)
四方田さんも取材映像の中で「魍魎」というワードを発しているので、非常に気になりました。

さて、全体の構成としては、いきなり、例の『ほん呪55』における「全部つながってくるパターン」です。『ほん呪79』でその兆しを感じて、僕が勝手にわくわくしていたやつですね(笑)。
ただ、今回は全力でわくわくできなくって。
『55』では製作委員会の群像劇路線がピークを迎えていたし、『79』でも川居さんを中心としたメンバーたちのグルーヴの高まりが感じられていたからこそ、大技なパターンに入ることを僕は期待したわけです。大きな物語には、登場人物のキャラクター性も大変重要だと思います。
ところが今回、僕はKANEDA監督の演出や、新演出補のみなさんのキャラクターを掴むことに意識を割いていたので、初対面でいきなりやってきた大技パターンにうまくリアクションできなかったんですね。気づいたら「もう?!」みたいな。自分のせいでもあるんですけど、せっかくだしもっと楽しみたかったです。
ただKANEDA監督の新体制は、「こういうこともやる側の人たち」だというのがわかったので、今後に期待しています!押忍!


最後に、『ほん呪 81』の好きなポイントを4つ。

○「ブラックバイト」のあまりにも大胆すぎる事象の出現の仕方。大胆さでいえば『ほん呪』史上でも相当上位にくるでしょう。

○「覗く女」エレベーター内の鏡の、リビング感。

○「オバケ」のビジュアルの『A GHOST STORY』感。

○インタビュー中に電話が鳴ったり、部屋に人が入ってきたり、毎回邪魔される霊能者・四方田さん。(「インタビュー中に電話がかかってる(でもカットしない)」というくだりは『殺人者、その後』でも見られたので、KANEDA監督が好きな演出なのかもしれないです)

○とんでもないことが起きたことに動揺し、ハンガーラックにぶつかりガシャガシャとハンガーを落としてしまう新演出補の中田君。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?