この講座が最高すぎる。
スタンフォード大学でサスキンド教授によってなされた社会人向けの学びなおしの講座だ。
ただで、その講義を視聴できる。
サスキンド教授は、スティーヴン・ホーキング博士との20年以上にわたる「ブラックホール戦争」で有名だが、ひも理論しかやっていない方だと思っていたので、あまり好きではなかった。だが、この講義を視聴してみて変わった。物理の説明が分かりやすい。サスキンド先生は自分でメモしたレポート用紙数枚だけ手元に持って講義しているが、語ることは膨大だ。

サスキンド先生は、授業中、スタバのコーヒーを飲みながら、お菓子をもぐもぐさせながらの授業をしている。どうも、ボランティアで、この講義を担当しているようで、自由にやっていいということになっているらしい。数式の表記も、かなりぶっきらぼうに書いていくが、物理のその本質を捉える眼力はすごいものを感じる。
下のYoutubeの画像だと、どことなくスティーブ・ジョブズを感じる。シリコンバレーだからか。ジェイソン・ステイサム感もあるが、撮影当時、サスキンド先生は70歳くらいだ。

この講座をもとにした書籍が出版されている。現在、「Classical Mechanics」、「Quantum Mechanics」、「Special Relativity and Classical Field Theory」、「General Relativity」の４つある。今後、「Cosmology」と「Statistical Mechanics」も出版の予定と「General Relativity」の本には書いてあるので、はやく出版されてほしい。

The Theoretical Minimumのコアコースは、これら６つだが、実はSupplemental Coursesとして、アドバンスのコースも用意されている。そして、最終的には、ひも理論までたどり着く。これだけ広範囲の分野をカバーできるのは、世界広しといえでも、サスキンド先生だけではないだろうか。

面白いことに、世界中でこの講義を視聴している方は多いようで、学生やら研究者までもが講義ノートを作ってくれていて、そのPDFはネット上で置いてある。誰かのノートを見ながら、講義を受ければ、より理解が深まるだろう。

私は、この講義が面白過ぎて、見過ぎてしまうので、一日一本までとしている。
オススメの講義だ。