見出し画像

(vol.74) 2021.5 大麦を育て収穫するまで

こんにちは。ころの庭のこいけ(@korosgarden)です。

画像1


去年の秋に初めて育てた野菜の中に”大麦”があります。

自分で麦を育てるなんて、麦ってプロしか育てられないと思っていたけれど
思いのほか、ほったらかしでたまに麦ふみしたくらいで
収穫を迎えました。

今回、使った品種は六条大麦。
麦茶で有名な名前で聞いたことがある方が多いと思います。


六条大麦(ファイバースノウ)

画像2

ファイバー・・・食物繊維が豊富
スノウ・・・・・精麦後、雪のように白い粒

中近東原産。縄文時代終期までには日本に渡来していた。
「ファイバースノウ」は、長野県農事試験場において、
「シュンライ」を母とし、「東山皮86号」を父として交配・育成された。
シュンライよりも耐寒性、耐倒伏性、収量性に優れる。   
ータネの購入先「野口のタネ」 HPよりー

ファイバースノウはうるち性で、もち性に比べて粘りが弱いタイプの大麦です。
一般的なもち麦はもち性になります。

大麦・・・①うるち性  ②もち性

うるち性、もち性それぞれに「二条」と「六条」の種類があり
「二条」は、焼酎やビールの原料に
「六条」は、麦茶や麦ご飯として使われます。

   ・・・①うるち性・・・①二条、②六条
   ・・・②もち性・・・・①二条、②六条

何に使いたいかで品種を選ぶと良いですね。


タネまき

画像3

タネまき後は、比較的早く芽が出てきました。

画像4


麦ふみ

画像5

麦ふみには
✔︎凍霜害予防‥耐寒力を強くしてくれる
✔︎根の張りをよくする‥麦が伸びたときに倒れるのを防ぐ
✔︎徒長を防ぐ‥分けつを促進し収穫量を増やす
などの効果があり、麦の成長にとっては必要な作業なのです。

時期は、
11月ごろの霜が降りる前のよく晴れた日を選んで1回目の麦ふみをします。
それから年明け1月〜2月に2回目の麦ふみをします。

麦ふみに関しては、こちらの記事も参考にされてください。

収穫

画像6

穂が黄金色になり、首が折れる前に収穫します。
首が完全に折れるとカビやすくなるそうです。

画像7

乾燥

画像8

10日ほど、乾燥させます。
今年は、まさかの2週間ほど早い梅雨入りのため
雨の多い時期に乾燥させたため、カビが生えないか少し心配です。
少しでも風通しを良くするため、茎を切り取り、穂だけを乾燥させました。

画像9

茎の部分は、かぼちゃなどの敷きワラとして活用するため風通しの良い場所で保管します。

脱穀

画像10

①タネをビニール手袋でもんで脱穀します。(皮麦の状態)
②それをふるいにかける
③高いところから、タネを落とすと風で思い麦だけが下に落ち選別できる。
 風がないときは、扇風機で代用します。

脱穀からふるいにかける作業がこれまた大変な作業。ひたすら手が疲れるまで脱穀します。

画像11

本当は、麦飯としても食べてみたかったけれど、精麦するには精麦機が必要なためそれは、今後の楽しみにすることとして今回は半分は麦茶に。半分は来年のタネとして保存することにしました。

<麦飯として食べるには加工が必要!>
皮麦・・・えい(お米でいうモミ殻)がついている状態

玄麦・・・えいをとった状態

丸麦・押麦・米粒麦・・精米し、加工した状態。好きな食感に合わせて選びます。


画像12

画像13

ふるい切れてないけど、それも手作りならでは!

炒って、飲む

画像14

皮麦の状態で炒ります。
電子レンジを使った方法などありましたが、フライパンでやってみることに。

①フライパンに麦を入れ中火で炒ります
②焦げに気をつけながら、市販の麦茶の色になるまで炒ります。
③やかんの水が沸騰したら、麦茶を入れる(2Lで大さじ4杯を目安に)
④5分ほど沸騰させたら、火を止め1時間ほどそのままにします。
⑤少し冷めたら、麦をこして粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やしましょう。


画像15


<好みの炒り加減をみつけよう!>
炒り加減が浅いと甘みが強く、しっかり炒ると香ばしさが強くなります。

いざ、実食!!

香ばしくて、美味しい!!
大変だったけど、頑張ってよかった〰︎〰︎

画像16



まとめ

画像17

大麦といえど、たくさんの種類があることを初めて知りました。

それにしても育てるのはあまり手が掛からなかったけど、収穫して飲むまでがめちゃ大変(-.-;)

むぎ飯を食べることは今年はかないませんでしたが
いつか、未来の自分のご褒美に精麦機を買って
念願の自家製むぎ飯を食べたいな。

新しい、目標もできましたね。

自然菜園に終わりはない。だからいつまでも夢中になってられるんだろうな。
幸せです。

画像1

こいけ▶︎
1982年生まれ 
熊本県在住 ころと二人暮らし
オーガニックのハーブやエッセンシャルオイルを扱うショップで店長をしています。
2019年3月 兄嫁の影響で、家庭菜園を始める。
初めの頃は、言われるがまま、石灰や鶏糞を土にすき込む畑づくりをする。
しかし、虫との格闘、草との格闘の末
無農薬で育てるには、無肥料である必要があることを知り
2020年3月 無肥料、無農薬の自然菜園を始める。

好きなこと▶︎食べること/花屋・園芸店巡り/コーヒー/イギリス/フィンランド/映画「めがね」/犬/ハイボール

植物療法の一言メッセージをご用意しています!