会社でフリーアドレスが導入されて約二週間が経った。

去年から、上からの圧力により、フリーアドレス化が進められてきた。

書類をなくせ、袖机撤去など、指令は出ていたが管理部門の私には関係ないと思っていた。

なぜなら伝票類は一部システム化したとはいえ、大半がまだ紙だし、外部からの電話もある。
細かいデータを見るためにデュアルモニターも利用している。

社内の機密情報も扱っているし、小口現金もあり。
こんな場所で、というかそもそも紙の書類をなくしてからのフリーアドレスでしょ、と思っていたからだ。

しかしこちらの意向に反して、とにかくフリーアドレスを進めたい社長の一存により、強制的にフリーアドレスは強行された。

そこで感じたフリーアドレスのいいところ、悪いところをまとめてみた。

よかったこと

書類の山がなくなった

まず一つ目のよかったことは、書類の山がなくなったこと。
それは私でなくて、同じ部署でとにかく片付けない(片付けられないともいう)人種が何名かいて、彼らの机には書類が山積みだった。
以前は当社もなんでも紙で打ち出していて、会議資料も人数分、30人いれば30部用意していた。

色んな会議ごとにそんな調子だから、確かに紙は多かった。
一応取っておくか、と思った書類がどんどん積み重なり、誰が必要で不要かを判断できるキャパを超えていた、というのが理由だろう。

人のこととはいえ、彼らの乱雑に積み重なった書類の山を見るのがプチストレスだったため、強制的に片付けられたのは良かった。

部屋が広くなった

ここ何年かで従業員が増えたことにより、人や机、モノが増え、オフィスの部屋が狭くなっていた。
今まで作業台として使っていた机も、新しい従業員のための机と化し、会議室を使うまでもないちょっとしたら打ち合わせができるスペースすらもなくなっていた。

フリーアドレスになってからは大量の書類廃棄によるキャビネットの撤去のおかげで、スペースが広くなった。

念願の小打ち合わせスペースも、作業台も確保できたのだった。

他部署の人とコミュニケーションが取れるようになった

フリーアドレスのメリットとして、おそらく一番にこれが挙げられると思うが、たしかにそれは効果として感じる。

固定の席にいれば、おそらく関わらなかっただろう人と話したり、また他部署に確認したいこともすぐに確認できたりもする。

こういった効果は確かに感じるのだが、やはりデメリットも感じている。

悪かったこと

同じ部署の人にすぐ確認できない

今までだったら同じ部署のメンバーがすぐ近くにいたため、すぐに確認できたことがワンテンポ遅くなることが多くなった。

また、近くにいれば、こんな話してたな、とか、今忙しそうかなとか状況がわかるがそれが全くわからなくなってしまった。

いくら他部署の人たちとコミュニケーションがとれたとしても、やはり同じ部署の人たちとの方が確認事項は多いので、ここはメリット以上にデメリットを感じている。

すぐに仕事が始められない
すぐに帰れない

毎日パソコンや筆記用具などをロッカーにしまって帰るため、以前であればパソコンを起動する、終了するで始まったり終わっていた作業に負荷がかかるようになった。

パソコンを閉じて、ゴミを捨てて、机の上を綺麗にして、パソコンや筆記用具などをロッカーにしまう。

今までは仕事終了後1分もしないで帰れたのに、今じゃ5分以上かかるようになった。
子どもを保育園に迎えに行く時間ギリギリまで働いている身としてはちょっと痛い時間のロスだったりする。

どこに座るか迷う

割と早く出社しているのだが、そうするとスペースがかなり空いていて、どこに座ろうかと結構迷う。

が、たまに遅くなってしまったときは席が埋まっていて、誰かの隣に座ることになる。
それはそれで迷うのだ。

なんとなくコロナの影響か、１席空けるのが習慣になってしまって、誰かと誰かの間に座るのをためらってしまう。

そして空いている席が苦手な人の隣だったりすると……うーん。

または、苦手な人が近くや隣に来たりするのも……(以下略笑)

書類がなくなりそう

今のところないのだが、冒頭でも話したとおり、いまだ紙の伝票や書類が残っている現状であるので、各部署の書類置き場がある。
それが周知されていないこともあって、書類があっちこっちにいってしまう心配がある。

今のところはない、と書いたが実は気づいていないだけですでになくなっている書類はあるかもしれない……

結局フリーアドレスはいいのか悪いのか

当社ではまだ始まったばかりのフリーアドレス。
いいこともあれば悪いところもあるフリーアドレス。
失敗に終わり戻す会社もあるとのことだが、当社はどうなるだろうか。

みなさんはフリーアドレスに対してどのような印象をお持ちですか？