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パッとしない子

辻村深月さんの 
噛みあわない会話と、ある過去についてを読んだ

パッとしない子、自分に向けられた話だなと思った

口に出したことは
そんなつもりはなかったとしても
相手を傷つける時がある。

軽い気持ちで言った言葉が
相手にとっては知られたくないことかもしれない
軽い気持ちで伝えたことが
相手にとっては隠したい事実だったかもしれない

事実だからと言って、言いふらして良いわけじゃない
事実だからと言って、伝えたことが良いわけじゃない
事実だからと言って、なんでも口にするべきじゃない


自分と同じ感覚の人はいないんだから
相手がどう考えていてどうして欲しいかなんて
100%はわからないのだから
どんな時でも私はそれを忘れちゃいけない

人よりも覚えていることが少ないからこそ
私の記憶は間違ってるかもしれない
無意識に着色してしまってるかもしれない
それを他の人に話したら、それは嘘になる

自分のことを、どこで誰に
どう話してるかわからなくて怖い

その通りだと思った
自分だって誰に何をどう話したか
覚えてない、きっと覚えていようとも思っていない

私は彼を、彼女をしらない
知っているのは見せてくれているたった一部だけ
知らないことの方が多くて、それが何かもわからない

何でもは知らない、知ってることだけ

言葉は体を表す
姿勢や性格だけじゃなくて
人としてのあり方を写すのも
きっと言葉なんだろうと思った

そして、それを聞いて感じた私という人間への
イメージ、人としてのあり方は
その人の中では一生残る
それが私になる
たとえ今後何かがあっても、それは変わらない
自分が覚えてないだけで
過去のことを忘れてつけ上がってはいけない