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ブログ企画【繋】第73回「カメラロールの最新の一枚、嘘つかないで教えて!」

毎月1日に全国各地のメンバーがひとつのテーマで文章を書くブログ企画【繋】。

今回はわたくしこいぬまめぐみが、二度目となるテーマ発案権をいただきました。

よくお読みいただいている方はご存知の通り、当企画は参加メンバー内で順番にテーマの発案権を回しているということで、わたしはもう何ヶ月も前からひそかに「次はどんなテーマにしようか」と考え続けては、日常にアンテナを張りめぐらせていたのです。


はいそんな今回!

先日、調剤薬局で順番待ちをしていたら店内の有線が耳に入り、その中での企画が面白かったので、これはぜひブログ企画【繋】でもやりたい!と思い持ち帰ってきたのです。

その企画がこちら。


「カメラロールの最新の一枚、嘘つかないで教えて!」


このとき有線の中のパーソナリティーの女性の方は、

「私の最新の一枚は、物件の地図のスクショですね。今ちょうど引越しを考えていて……あ、でもおいしそうなご飯の写真とかもあるのよ!一応ね!」

と話していて、絶妙なリアルさがいとおしくなりました(後述します)。


ということで、今回はこれをテーマとさせていただきます。

当企画のメンバーのみなさまには、記事執筆当時のカメラロール(携帯電話の写真フォルダ)の最新の一枚を公開していただき、その画像の解説なども合わせてお願いしました。

メンバーの方々のリンクはこの記事の最後にあるので、みなさまの最新の一枚もぜひ覗いてみてね。


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まずですね、この記事を書いている8月27日18:36現在、わたしのiPhoneのカメラロールには40,631枚の写真と、169本のビデオがありまして。

とはいったものの平均値がわからないから、果たして4万枚が多いのかそうでもないのかはピンとこないのですが、ガラケーからiPhoneに変えた2013年から今までのすべての写真が入っているので、その5年分の歴史と重みはかなりのギガ数を食っていることだけはたしか。

しかもそのうちの半分を超える、24,118枚がスクリーンショット(スマホに表示される画面を端末内で撮影する機能)の画像なのです。

っていうとさ、「何をそんなにスクショしてるの!?」ってよく言われるのだけれども、いやいや、こちらから言わせてもらえば逆に何をそんなに写真撮るの!?
まあまあ、誰しも自分がしていないことをしている人には疑問をぶつけたくなるよね。仲良くやろうじゃないか。

あとさ、本題の一枚を出すまでにもったいぶる形になってあれなんだけどさ、カメラロールについてはわたし言いたいことがいっぱいあってだね、たとえば飲み会の席なんかで「この前誰々とどこどこに行ってさ〜」とか「彼氏の写真?え〜変な写真しかないよ〜(吟味)」とか、自身のスマホのカメラロールから画像を探して話題に投じてくれる人っていますよね。そういうとき、わたしはたいてい驚く。

(カメラロールがほぼ写真だ……なんてカラフルなんだ……)

わたしなんか、スクショ画像が連なりすぎて、スクロールしていると結構な頻度で白が続くというのに……。

しかも、そのカメラロールを惜しげもなく他の人の目にも触れる近さと画面の角度で漁っている。隠すものなんて何もないと言わんばかりのそのお姿に、ああ、パーソナリティーにおける開示性ってこんなところにも宿るのね、と遠い目をしながら薄まったカルピスサワーのグラスを傾けているわけなのです。


さて、前置きが長くなりましたが、そんなわたしの禁断の(!?)カメラロールのなかから最新の一枚を、今回は特別に公開いたします。



わたしのカメラロールの最新の一枚は、Googleの最新の検索履歴をスクショした画像でした。


もともとの記録魔な性質も手伝って、わたしはこうして定期的にGoogleの検索履歴をスクショしては、「検索履歴フォルダ」なるものに保存し続けているのです。

というのも、わたし思うんだけど、検索履歴ってわりとその人の本質を表していると思っていて。

たとえば、上の一枚を最新の履歴から順にザッと見ていくと、

・すぐアザになる 果物みたい
わたしほんとすぐアザになるな。桃かよ。軽めの衝撃でもすぐ痛みだす果物かよ、と思って検索してみた。でも、アザと果物について語ったものはヒットしなくてちょっとかなしかった。
・不安を煽ってくる人
にかき乱されていたこの頃。このようにたびたびGoogle先生には「ねえねえ聞いてよ!◯◯な人ってなんなん!?」という駆け込み寺のようなテンションで救いを求めがち。
・てんててんててんててん
作者も曲名も思い出せないときの、最終奥義。でも、だいたい解決せずモヤモヤしながらネットを彷徨うことになる。でも、知恵袋にはこういうのを専門とする猛者がいる。ちなみにこのとき探していたのは「炭坑節」だった(無事解決)。
シール 手作り iPhone
これはそのまま。描いた絵をiPhoneから簡単にシールにしたくてアプリを探したとき。こういうのを調べると親切な方々がアプリや方法をわかりやすくまとめてくださっていたりして、作りたい熱が冷めないうちに作れるから大変助かっている。
・封筒 在中
先日、大学院へ提出する願書を揃えていたときに、◯◯在中って封筒のどこにどうやって書くのか確認したくて調べた。
・私を知らないまま誰かに恋したら嫌だよ
急にこのワンフレーズがポンと浮かんで、これどっかで聞いたな、なんの曲だっけと思って調べた。TWICEのTTだった。いや、もうこのワンフレーズは片思いの真をついていると思う。うつくしくも、どこか儚げだ。
・マットな質感とは
なんかさ、女性誌とかファッションとかメイク界隈ではあたりまえのように使われているけれど、自分はそのニュアンスをつかめているのか不安になる言葉って結構ない?マットな◯◯も「あ、うんうん、マットなかんじね」ってしばらくやり過ごしていたんだけれど、やっぱりこれから秋になると、マットなヤツらがさらに幅を利かせてきそうじゃん?ちょっとここらでマットな秋を迎え撃つ準備をしておこうと思って、こっそり調べた。光沢がないとか、ツヤ消しとかって意味らしい。
・だいたい嘘
なんかふと、この世のものって、だいたい嘘なんじゃないかって思ったとき。嘘かどうかはわからないけれど、正解はどこにもない、誰も正解を知る人なんていないということが案外救いだったりする。
・大丈夫です 敬語
まさに「おしえて!Googleせんせ〜い!」って感じの使い方。いつもお世話になっております。
・魚 どっちから焼く
身の方から焼くか、それとも皮の方から焼くかいつも忘れちゃう。漂う生活感。でも今も覚えていないから、また焼くときになったら同じページを開くことでしょう。
・花椿 ダルちゃん
資生堂公式サイトの花椿という中で、はるな檸檬さんが連載しているショートストーリー漫画「ダルちゃん」。いつも、息をつめて読んでいる。ここでは多くは語らないけれど、ぜひ読んでみてほしい作品。
・鏡を通り抜ける夢
印象的な夢をみたときは、毎回寝起きに調べるようにしている。いつだったか、人には言えないようなエログロな夢ばかりみていた時期があって、そのときの検索履歴はそれはそれは荒れていた。


この最新の検索履歴12個からだけでも、そのとき自分が何を考え、何をしていて、何に興味関心を抱いて、何に、誰との関係に悩み、心弾ませていたかが滲んでいる。
この等身大のリアルさに、いとおしさがこみ上げる。

わたしはこういう、そのときの自分を構成していた部品みたいなものを残すことに、とてつもない尊さを感じる。

だって、この検索履歴をこの順番で見られるのはおそらくもう二度とないんだよ?しかも、履歴はしばらく経つと、過去のものから消えて行っちゃうんだよ?

たった一度きりのその儚さを前に、スクリーンショットをキメずにはいられない。


同じ理由で、わたしはLINEのトーク履歴も定期的にスクショして残していたりする。こういうやつね↓


いや、なんかもうそろそろこの記録癖を引かれそうで若干後ろめたいのですが、以前に書いたCROQUISの記事からも見てとれるように、わたしは日々を目に見える形として残しておくということに、並々ならぬエネルギーを注いでいるのです。

「そんなに残してどうするの?何の意味があるの?」
「検索履歴とかLINEのトーク履歴なんて、後から見返すことなんてないでしょ!?」

とかって声が聞こえてきそうですが、もしスクショしたきり見返すことがなかったとしても、だからといってわたしはその行為に意味がないとは思わない。

そのときのわたしが、ここにもここにもたしかに存在する・したという、無数の画像に散らばる自身の存在の証明は、なにか大切なものを抱えながら、この世界に重さを感じながら生きている実感を与えてくれる。
ここまでこうしてやってこれたんだから、きっとこの先も大丈夫だろう、という漠然とした安心感とともに。

わたしにとってデジタル上の膨大な画像たちは、身体に感じる心地よい重力でもあるんだ。



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他のメンバーのみなさまが切り取る一枚も気になるところ。ぜひ合わせてお楽しみください。


ブログ企画【繋】メンバー

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