小磯通信

詩やエッセイなど、運営する1名の特質によりジャンルや投稿頻度はまったく定まっていません。が、過去の記事から一定の傾向がうかがえるかと思います。目に止めていただければ幸いです。是非、ご一読とフォローお願いします。(ミズウミ/小林は一時離脱中) 2018/12/28〜 #小磯通信

こんにちは短歌

生まれ落つ小さな星に一粒の
痛みに悶え苦しみつつも

振り返り何度も何度も振り返り
いつかの道を ぐるぐるぐるり

信ずるは救われますか
どんぐりが坂を下るのをゆっくり眺め

(あとがき)
こんにちは。
遅めに入った梅雨はなかなか明けませんね。
以前は濡れるのが鬱陶しくて、雨の日が死ぬほど嫌いでしたが、最近はそうは思わなくなりました。
人は気持ちや考え方が、些細なことでも180度変わるので不思議で

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短夏

雨は枯れ でも夏は来なければいい
6月の夜 ぬるいアスファルト

汗ばんだ背中に恋が張り付いて
まぶしい季節の車輪が回る

豊かとは 私たちとは 未来とは
君は立つ地に 視線を落とす

(あとがき)
短歌を3つ作りました。
テーマは梅雨、夏、(資本主義)です。
本格的に梅雨を迎えて雨の日が続いていますが、この時期を乗り越えると夏になります。
腐っても汗ばんでも明日は来ます。
ですので明日に目を向け

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空は真っ赤で

雨粒を 少しこぼした 赤い空
あわてて駆け出す 痺れた腕で

リコーダーが少し聞こえる昼間には
珈琲が入るのを待ちわびる

寝過ごしたぐらいがちょうどいい日には 知らない街の知らないお店へ

小説は

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白昼夢

目を覚ますと部屋にいた。音楽が流れている。聞いたことのある曲だ。たしかタイトルは…。

目を覚ますと大学にいて、目の前には大学時代の友人がいた。学舎の隣にある庭で彼と立ち話をしていた。黒く焼けた肌に、爽やかな笑顔からは白い歯が覗いていた。彼は私に何してたの?と聞いた。私は答えあぐねた。私はここで何をしていたのだろうか。

目を覚ますと部屋にいた。音楽が流れている。先ほど聞いたのと同じ曲である。その

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『インシディアス』・上、照明、外

ジョシュは重要な人物だ、引っ越してすぐの朝にろう細工の果物をかじっても、残業とウソをついて家に帰らなくても、あるいは悪魔に体を奪われても(だからこそ、というべきだろうか?)。
 けれども、ジョシュはこの映画で最初に起こる重大な出来事とあまり関わりがない。なぜならそれは、むしろ彼の息子であるダルトンの身にふりかかるからだ。
 ダルトンはある夜、家族がテーブルを囲んでいるのを横目に、屋根裏に上る。そこ

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初めての夏

涙もいい加減干からびて、渇いたアスファルトの向こうには夏が来る。
甘い香りに身を委ね、私は、気づけばここまで歩いていた。

太平洋に打ち落とされて、ゆらゆら揺れる空をたしかに感じながら、それでも何もせず、何も考えられなかった。
烈火の如く燃え盛る炎を背にしても、なんとか這いつくばって、外れた歯車を戻そうとしていた。

だけど仄かに鼻をかすめたような気がして、思わず振り返った。

本当は、誰の気持ち

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