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大分に住みたい

どこか住みたいところがあるとしたら
それは大分県の国東半島にある国東市だ。
母の郷里、何年か前に祖母(故人)宅の縁側から撮ったのが、この写真だ。

小中の頃には、ほぼ毎年の夏休みに帰っていた。
帰ってすぐは祖父母の顔を見ることも照れくさかった。が、すぐに慣れたものだった。
旅の疲れもそこそこに、すぐに近くの川や雑木林に遊びに出たものだ。当時はまだ、川も綺麗であった。

従兄のお兄ちゃんが釣りを教えてくれたり、カブトムシを捕まえに行ったことも楽しく懐かしい思い出。
海も比較的近くて、泳いだり自然観察したり、ヤドカリと遊んだりした。自分が住む地の海よりはるかに綺麗で、とても楽しかったことを覚えている。

時は戻らず、しかしそこで経験したことはとても美しい思い出となって、わたしの一部になっている。

祖父母が亡くなり、裏山に群生したカボスの木はどうなったろう。
川は護岸工事が施され、岸などもコンクリート化された。右隣の家こそ50mくらいだけれど、左隣の家まではゆうに300mはあった。そんな感じで民家も少なく、道路を舗装する意味合いは極めて少ないというのに道路は舗装された。時が経っていくと田舎にも変化が訪れる。
最も大きい変化は住民の減少だろう。

過疎、と言ってもあながち間違いではないところにあった母の実家。祖母が亡くなり、家を取り壊して、いまでは太陽光発電のパネルが並ぶ。

車があれば、20分くらいでスーパーやホームセンターがあり、30分行くと総合病院もある。
国東市は移住してくる方の援助に熱心に取り組んで、借家の斡旋など行っているが、夏の時季以外、夜静かすぎて眠れない母の実家跡地に小さな家を建てて住みたいと思う。本当に小さくていい。

#どこでも住めるとしたら

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