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【ChatGPT】注目すべき最近の2つの改善

日々刻々と進化を続ける生成AIサービス。なんだかんだ言ってその先頭を走り続けているChatGPTは、今日に至るまでたゆまぬアップデートを繰り返しています。
今回は、中でも私が「おお、これだよこれ!」と膝を打つ思いだった2つの大きな改善ポイントを軽く紹介したいと思います。


GPTsで簡単な「履歴管理」が出来るようになった

ソフト開発というものは一度完成させたら終わりというわけではありません。使い込んでいくうちに初めて明らかになる不備。環境や社会の要請の変化によって余儀なくされる仕様変更・機能拡張。
なんだかんだで細かいバージョンアップを繰り返すことになります。

それはGPTsも同じこと。

ところが、従来ではGPTs開発画面において「過去の版」に戻したり参照したりする手段がなく、このことはバージョンアップ作業を非常にやりづらくさせていました。過去に一切戻れないとなると、バージョンアップ作業に伴う試行錯誤を思い切って進められません。ちょっとした失敗で現状なんとかうまく機能しているGPTsがいつ台無しになるかもわからないのですから。
しかし、これからはいつでも版を戻せます。「こりゃまずかったな」となったら、その改悪はなかったことに出来るのです。

また、開発ルートを分岐させることも出来るようになりました。

たとえば「企画書」作成を支援するGPTsを開発していたとして、似て非なるコンセプトの「提案書」作成GPTsも作りたくなったとします。両者はおそらく多くの点で共通しており、しかしながらプロンプトの細部に重要な差異があるという形になるでしょう。

こういうとき、提案書GPTsをまた一から作り直す必要はなくなりました。企画書GPTsのコピーを作り、それを提案書GPTsに改名し、以降は2つのGPTsの開発作業を別個に進めていけばいいのです。これでGPTs量産が圧倒的にやりやすくなりました。

作画の部分修正が指示できるようになった

これはほんの昨日の話ですね。いろいろ遊んでみた結果は後で別記事で改めて紹介しようと思います。ここでは概略だけ述べておくことにします。

ChatGPTに画像生成をお願いし、返ってきた結果が今ひとつだったときのことを思い起こしていただきたい。特に、だいたい満足なのだが部分的に承服しがたい箇所があるという場合。けっこう頻繁に遭遇します。「この中央に書かれている人物さえ修正できればなんとかなるんだがなあ」という感じで。

これまではregenerateをかけるか、プロンプトを入れ直すか、何にせよ全部作り直しを指示するしかなかったわけです。

せっかくうまくいっていた「残りの部分」も諦めるしかありませんでした。ImageIDやseed numberを指定して「同じような絵」を描いてもらう手も無くはありませんでしたが、これも万全の対策とは言えないものでした。

しかしついに! 改善すべき箇所をマウスのドラッグで指定し、この余計な物体を消去しろなんて指示を出せるようになったのです。これはとてつもなく大きな改善だと思われます。どのように活用できるか研究してみなければなりません。

最後に

というわけでますます目が離せなくなったChatGPT。本当に変化が激しくて楽しくも悩ましいですね。他サービスにせよ、進化したの退化したの品質が上がったの下がったのとそれはもう忙しい。株価や為替相場の変動を見ているようです。振り回されないように気をつけつつも、うまく使っていきたいものです。

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