日記 2023年2月2日

 仕事を終え、夕食にハヤシライスを食べる。美味。その後、友達と近くの煙草屋の前で待ち合わせて、銭湯へ。自転車に乗って友達とどこかに出かけるのなんて、いつぶりだろうか。線路沿いに走り、高井戸に向かう。

 初めて訪れる美しの湯は清潔でそこそこ広く、なぜもっと早く来なかったのかと後悔。友達と、当たり障りない話をしながら、風呂に浸かるのは楽しい。寒いときは体に力が入って言葉も思考も固まってしまいそうだが、風呂で身体を温めると、思考も弛緩していくのがわかる。色々どうでもよくなって、気持ちが楽になる。

 風呂から出て、二人で瓶の牛乳を飲みながら、しばし談笑。嫌いなミュージシャンの話で盛り上がる。彼は「説教くさいやつが嫌い」と言っていた。分かる。好きなもの以上に、嫌いなものというのはその人のことが分かるのかもしれない。

 煙草が吸いたくなり、外へ。なんと、全く寒くない。体が芯から暖まっている。帰り道、暖まった体で冷たい冬の夜の空気を感じながら自転車で走るのは本当に気持ちいい。いま自分は季節の中にいる、という気分になり、やっぱり外に出ることは大事なことだなと思う。帰り道、ユーミンの話題になり、何の曲が好きか話す。僕はベタだが翳りゆく部屋だなーと答える。そういえば、昔バンドでNight Walkerをカバーしたこともあったな、と思い出す。友達いわく、ユーミンは色で音を捉えているらしい、とのこと。共感覚のようなものなのかな。でも確かに、色のイメージは分からなくもない。

 帰宅し、今日の出来事を妻と話す。加藤楸邨の句集をめくる。寝る前に『百年の孤独』を少し読む。もう少しで読み終わる。土日で読み切りたいなーと思う。


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