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「甲子園に行きたい!」ではなく「甲子園に行ったらどんないいことがあるの?」①

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鳥取一の進学校・米子東をセンバツに導いた「超合理的思考法」とは
ー部員16人の公立校はなぜ躍進できたのかー
http://bunshun.jp/articles/-/10511
(文春オンライン19.1.25)
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第3回は、この中にある下記の部分から。

「甲子園に行きたい!」ではなく「甲子園に行ったらどんないいことがあるの?」

を2回に分けて解説させて頂きます。

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ウチで生徒が目標設定をするときは『達成しているところが映像でイメージできる』ように設定するように言っています。映像で考えるには期日と場所が入っていないといけないので、目標の大会等があれば期日を調べるし、場所のイメージができない場合は『1回行ってみてごらん』と言っています。今はグーグルで画像も出て来るので、それでもいいですし

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脳の特徴として、「目の前の現実」と「リアルな頭の中のイメージ」の区別を脳は出来ない、と言われています。
これが「イメージトレーニング」が重要と言われる理由なのです。
例えば、「酸っぱい梅干を口に入れる」ことを想像してみて下さい。
「酸っぱい」という感覚が生まれ、つばが自然と出てきますよね。
実際に起こっていなくても、気持ちが生まれ、身体に反応が起こるわけです。

現代では、実際に行く時間がない場合は、「google」の画像はもちろん、ストリートビューなどを活用して当日の道順なども確認をすることが出来ます。
このように、本番当日の準備に関する方法は、メンタルトレーニングの技術の1つで、「メンタルリハーサル」とも呼ばれます。甲子園に出場する場合、出場校は甲子園で練習する時間が割り当てられます。

その際、例えば、ある学校が甲子園に電車で行くには、大阪までJRで来て、そこから阪神梅田駅まで歩き、阪神に乗り換えて、甲子園まで15分ほど電車に乗り(どの色の電車に乗っても基本、甲子園には止まります)、甲子園駅で降ります。

甲子園駅を出たら、高速道路の向こう側に今まで憧れてきた甲子園球場が見えます。その時に、何を感じるでしょうか?

普段と同じ感情で冷静でいられるでしょうか?

そして、球場の前に来たら、
1塁側に行くのでしょうか?
3塁側に行くのでしょうか?

甲子園が近づくにつれ、感じることは何でしょうか?
ある人は緊張でガチガチかもしれません。
甲子園練習ならまだ良いかもしれませんが、本番ならどうでしょう?

このような状態を、事前に疑似体験して、課題を全て洗い出し、本番までに準備しておくのです。

こうやって「知ってる!」「分かっている!」という状況を作り上げることが本番で自分の実力をより発揮するための本当の準備で効果のある「イメージトレーニング」なのです。

これから受験期真っ最中ですが、これは受験の本番で今まで培ってきた力を存分に発揮するためにも、すぐに役に立つ方法ですので実践してみて下さい。

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