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脳出血から退院し、5年たってはじめて福祉に繋がったときのこと

退院後の、生きづらいけの3-4年を経て、やっと心に余裕ができ始め、気持ちが落ち着いてきました。と、共に、自分の辛い気持ちを聞いて欲しい。当事者同士で分かち合いたい、と思うようになりました。

最初はネットで、「三鷹 高次脳機能障害 当事者会」で調べてみました。が、調布や、所沢では出てきたものの、私の住む三鷹市では、そのような団体は無いようでした。

当時の私は、バスや電車を乗り継いで、始めての所に行く事が、とてもハードルの高い事だったので、どうにか、家の近くで、探したいと思い、検索キーワードを少しずつ変えながら、探す日々が続きました。
そしてやっと、「三鷹市 障がい者相談支援センター ぽっぷ」に出逢う事が出来ました。

ぽっぷは、少人数なのもあり、とてもアットホームな雰囲気で、私を迎え入れてくれました。

ここには、早口で喋る人も、否定や批判をする人はおらず、ただ、ありのままのわたしで居られる、心地の良い場所でした。

この数年、家族には「どんな事に困ってる?」と聞かれた事はありませんでした。
でも、ぽっぷの職員のNさんは、まず、初回にお会いした時に聞いてくれました。

ここでは、何を言っても聞いてくれるのだなぁという安心感を感じました。

健常者の前では、上手く喋れないコンプレックスと緊張で、喋る事を諦めてしまっていた私には「喋りたい事を自分のペースで喋れる」というだけで、魂が救われる場所に思えました。

月に一度のぽっぷでの、当事者の集まりに参加する事で、気持ちが満たされ、自分への評価が、肯定的になっていきました。

最初の頃の集まりでは、お互いの気持ちの面、辛かった経験談を1人ずつ、話し、それを聞いて、という形が多かったように思います。

会に何度か参加しているうちに、情報交換も行われるようになりました。

続きます↓


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2019/07/03に登壇させていただいた、東京都の高次脳機能障害者相談支援研修会の資料になります。東京都の行政・医療・福祉関係者向けでしたが、マンガなどを使ってわかりやすく書きました。

30代で脳出血から高次脳になった普通の主婦が当事者として感じたリアル体験談や悩みを綴ります。有料価格を設定していますが、中のノートはほぼ全…

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