今年、2019年の駒場祭で第3回目となる『こじらせ東大生の恋愛相談会』を開催するにあたり、ホームページをリニューアルしました！駒場祭は11月22日～24日の3日間開催で、私たちは1日目の22日（金曜日）に『こじらせ東大生の恋愛相談会』を行います。
　普段の活動では当事者研究を行っていますが、駒場祭では『こじらせ東大生の恋愛相談会』というアカデミックな恋バナの場を皆さんに提供する企画を主催しています。学内・学外から様々な分野でご活躍中の講師の方々をお招きし、恋愛についてさまざまな視点から語っていただきます。色物として見られがちな恋愛や性について、堂々と、公の場で議論できるのは『こじらせ東大生の恋愛相談会』だけです！

　さて、今回はリニューアルして初の記事ということで、私たちがどういう状態を「こじらせ」ていると定義しているか、皆さんにお伝えしたいと思います。以下は、以前のホームページで載せていた記事の再掲です（一部改変）。

きみも「こじらせ」てる？東大生が恋愛の「こじらせ」を定義してみた

学食か、コンパか、あるいはどこかで
「あいつこじらせてるよな〜」
なんて言っているのを聞いたこと、みなさまも一回くらいはあるんじゃないでしょうか？
この場合のこじらせているはもちろん風邪とかのこじらせではなく（！）、恋愛がどうにもうまくいかないことを指しているものと思われます。
そう、どうやら東大では恋愛の「こじらせ」で悩む人が一定数いるようなのです。
ある人いわく、「男子校（女子校）出身だからこじらせてて…」
ある人いわく、「今まで恋人とかできたことなくて、こじらせてるからなのかな・・・」
このように (n=2ですが…） 、こじらせているという言葉は恋愛の「うまくいかなさ」に付随している言葉のようです。
しかし「こじらせ」ていることが原因なのか結果なのか…鶏卵論争も始まらんとするくらいにはあやふやな概念です。
文脈から察するにはどうやら一回きりの恋愛がうまくいかないことというより、むしろ恋愛がうまくいかない「傾向」や「性質」のような恒常的な要素を含意しているようですが…
よくわからん！！！！！
というのが本音です。
恋愛で困っている、それも何度となく困っている…もしかすると「こじらせ」ているのかもしれない。
しかし「こじらせ」ているということが何かはっきりしないと当然問題の輪郭も見えてこず、従って解決には至れないわけです。
じゃあどうするの？
定義するしかない。
というわけで、私達「こじらせ東大生の恋愛相談会」運営チームでは、恋愛における「こじらせ」をモデル化することにチャレンジしました。
「敵を知り己を知れば百戦危うからず」
と言いますが、恋愛に困る我々（少なくとも筆者）も、己のこともさることながら、どうやら自分に発生しているらしい「こじらせ」についてよく考え、知ることからハッピーな恋愛ライフが拓ける、そう考えたわけです。
今までなんのために勉強を頑張ってきたのか。それはまさしくこういった人生の難題について考えるためであった（はず）。
こういった事象を探るにあたってまず我々は辞書的な定義を・・・というくだりは面倒なので簡単のためここでは省略する。

我々は有識者を交えた侃々諤々の議論の果てに、ひとつの結論に至った・・・！
それは
「こじらせ」とは、PDCAがスタック*した状態である！！！
* ここでは行き詰まる、立ち往生するなどの意、stuck

・・・・・・・？

ちょっとよくわからないです。
と、当惑されているであろう読者のみなさまのために以下に図解を混じえつつ解説をしていきましょう。

図１ こじらせモデル

上記は「こじらせ」モデルを「仮説」と「検証」という概念を用いつつ図式化したものである。

図２ こじらせモデルとPDCAの対応

先述のPDCA*との対応は上のようになる。
*PDCAについてはたとえば以下が詳しい。
https://ja.wikipedia.org/wiki/PDCA%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%AB

さて、ではこれがスタックするとはどういうことだろうか。
今回我々が想定したのは３つのパターンである。
①仮説(Plan)どおり行かない事実を受け容れない。
②検証(Check)結果から次の仮説へフィードバックがされない。
③そもそも仮説が存在しない。
・・・全然恋愛の話をしている気がしない。
焦らないでください。そういう読者のみなさまのために恋愛バージョンで以下の３パターンを命名しました。
①恋愛とはかくあるべし！「理想がブレない」タイプ
②無茶と諦念…「空回りとふてくされ」タイプ
③恋とはなんぞや？「恋愛がわからない」タイプ
この3つのパターンのうちどれかに当てはまる方は、恋愛において「こじらせ」ているのかもしれません…！

いかがでしたか？
もちろん上記の定義が絶対というわけではありませんが、「こじらせ」というぼんやりした状態を理解するのに少しでも役立っていれば幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました！
次の記事もお楽しみに！