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今やるべきことが見えてくる、ライフ・キャリア・レインボー

現在、国家資格キャリアコンサルタント養成講座を受講中のキャリコン見習いです。学んだ知識をアウトプットする為に記事にしていくシリーズです。

本日は前回に引き続きドナルド・E・スーパー(Super,D.E.)さんのキャリア理論から「ライフ・キャリア・レインボー」について。スーパーの理論は最も包括的なキャリア理論と言われています。つまりは、多くの人に当てはめることができる理論だということ。私自身も勉強していて「わかる!あるある!」と色々な過去のシーンを思い出していました。

尚、前回は同じくドナルド・E・スーパーさんの「自己概念」について学びました。

ライフ・キャリア・レインボーとは

スーパーはキャリアには「ライフステージ(キャリアの段階)」「ライフロール(キャリアの役割)」という2つの基準があり、人生でのある年齢や場面の様々な役割の組み合わせがキャリアであると定義しています。このライフステージとライフロールの組み合わせが虹のように見えることから、ライフ・キャリア・レインボーと表現されています。
満ち足りたキャリアである為には、このライフステージとライフロールで発生する発達課題をこなして、2つを充実させる必要があるとされています。

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出典:文部科学省「高等学校キャリア教育の手引き」

5つのライフステージと近年の変化

ライフステージ(キャリアの段階)には5つの段階があります。

(第1期)成長期:0~15歳 身体的成長・自己概念の形成が中心
(第2期)探索期:16~25歳 さまざまな仕事を知り、特定の仕事に就く
(第3期)確立期:26~45歳 特定分野を深め、責任ある地位になっていく
(第4期)維持期:46~65歳 現在の地位を維持しながら、退職に向かう
(第5期)下降期:66歳~  新しいライフスタイルに向かう(解放期)

このモデルが発表された1950年代から職業選択環境は大きく変化し、「終身キャリア」が現実的ではなくなってきました。時代の変化を受けて、スーパーは晩年の著書で、ひとつの仕事を続けて維持期に留まる人が減り、新たな職業選択をして探索期と短い確立期を繰り返すことが普通になるかもしれないと言っています。

私自身は転職経験が多いキャリアですが、まさにこの短い確立期と探索期を行ったり来たりしている状況かと思います。この理論を知るまでは、「一つの場所に留まれない飽きっぽいダメ人間」と自己評価をしていましたが、「そういう流れもあるのね!」とちょっと安心した気持ちになりました。と同時に、探索も行き当たりばったりでなく、自分の興味・能力・価値観にマッチした選択をしないといけないなとも思います。

6つのライフロール

ライフロール(キャリアの役割)とは、人生のある年齢や場所で演じられる役割で、代表的な6つがあります。

①息子・娘:生まれてから両親が亡くなるまで
②学生:学校教育から社会人教育など
③余暇を楽しむ人:趣味・レジャー・食事など
④市民:地域活動やボランティア活動など
⑤職業人:初めてのアルバイトから有休で働く全ての仕事
⑥ホームメーカー:家事や住まいのメンテナンスなど

スーパーは「人生とはこの役割を組み合わせ自己実現をしていこうとする試みである」と述べています。選択したそれぞれの役割がうまく満たされていれば成功です。うまく満たされていない時は、役割を足したり引いたり、またはパワー配分を調整するなどが必要になります。

ライフ・キャリア・レインボーを使って人生を俯瞰する

このライフ・キャリア・レインボーを使って、自分の人生を整理するワークがあります。私がやってみたものがこちら。それぞれのライフロールに対して、現在と10年後の妄想を洗い出し、100点の配分を決めるというものです。

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今は独身独り暮らしなので役割のほとんどが職業人に偏っています。ですが、10年後には他の役割が増えてくる妄想なので、配分が変わってきますね。こうやって俯瞰してライフロールを見ることで、「今のうちに●●しておいた方がいいな」という、今やるべきこと(備えのようなもの)が自然と見えてくるワークでした。(赤で線を引いている部分が気付きです)

まとめ

ライフ・キャリア・レインボーを使って人生を俯瞰してみると、今やるべきことが見えてきます。人生に停滞感を感じていたり、なんだか満たされないなと感じた時は、こんなツールを使っていつもと違う視点で人生を見てみるのもいいかもしれません。

世の中には成功した人たちの文章は溢れているけど、失敗し続けている人の文章は少ない。バツイチアラサー女が、日々のこじらせingを綴る日記。この失敗たちをリソースに変えて、前に進む力になることを、そして、誰かの背中を押す事に繋がればいいなと、願っています。