願い事、ひとつ。

ねぇ、ベイビー。

せめて、うたうことだけは、
僕の側に置いておかせておくれ。

それなら僕は『アサハカ』という重罪を背負って、日々、苦悩にもがき悶えながら静かに生きることができるだろう。


ねぇ、ベイビー。

だから、うたうことだけは、
僕の安らぎまま、許しておくれ。

それなら僕は『ゼツボウ』という安楽に手を染めず、日々、苦悩にもがき悶えながら最期まで走る事ができるだろう。


人生で出会ったことの無い快楽のバケモノが、僕にマウントし、頭を打ち付け、放り投げ、蹴り上げ、嘲笑いながらがなっている。

サスペンスドラマで見るよなチープな殺意はすぐ手に入る。


そんなコトを冷静に思った先、遠くの鏡に映っているのは、タダの僕の1人芝居だった。


ねぇ、ベイビー。

なんで、似合わない宝物を、
僕に与えてくれようとしたんだい?

ねぇ、ベイビー。

GODも見放すくらいの僕。
どこに希望を感じてくれたのか。

ねぇ、ベイビー。

『ごめん』『ありがとう』を繰り返し
尽くすことはないだろう。

ねぇ、ベイビー。

この後に及んで、まだ、この世がたった今凍結されて「時間がフリーズすればいいのに」なんて、どうしようもないバカだよ。

ねぇ、ベイビー。

リミットが近づいているよ。

ねぇ、ベイビー。

また、僕らにお似合いの『妄想』いう擬似儀式を経て、

僕らは、完全にサヨナラだよ。


ねぇ、ベイビー。

あたしはココに、いるよ! 気づいてくれて、ありがと~(*´ω`*)ノシ えーる、届けー。えーる、おくれー(←頂戴の意味)。