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1ヶ月半の災害ボランティア能登へ:Vol1

初めまして日本一周中のコウジロウです。
1ヶ月半の災害支援を経て、旅を再開したものの残った仲間がいる事や復興がなかなか進まないことに未練が残っているため、Noteに想いを綴り消化しようと始めました。
今回は日本一周を中断して災害支援に参加した経緯を3つのPartに分けて書きます。

Part1:少しのきっかけと行くことの覚悟
なぜ災害支援をやろうとしたの?
災害ボランティアをしているとめちゃくちゃ聞かれるこの質問
結論、僕の現状が災害支援に向いていると感じたから
きっかけは災害支援を経験をした友人の話
ある日、友人は大学生の頃にキャンピングカーを借りて災害支援をした話しをしてくれました。
「被災地に支援者の寝る場所とかの余裕ないから、キャンピングカーって災害支援に向いてるんだよね。」
当時の友人の話しが頭に残っていて被災地の状況も映像で見せてくれたのでかなり印象的でした。
そんな話しもしていてくれたので、車中泊出来る車と時間がある僕は旅中に災害が起きたら支援に行く事が使命だと感じて、旅に出る前から災害支援への心の準備はしていました。
ボランティアの基本は自己完結「衣・食・住」はもちろん、移動手段、出たゴミの処理や最悪の場合、トイレや電源まで確保しなければなりません。
この点、僕は車で寝れるし、食べ物だってカセットコンロやメスティンで調理できます。
食料も5日分持って行き、寒くないように布団を用意したり、もちろんスタットレスにも履き替えました。
こんなにボランティアに向いている人はそんなにいませんし、実際に完全なボランティアとして合計1ヶ月半も活動していた人は僕は見かけませんでした。

Part2:災害初期で参加できた理由
僕は1月4日から被災地の石川県七尾市にて活動を始めました。
1月2日から動き始めている友人やボランティア経験のある人に連絡をして、ボランティア団体に繋いでいただきました。おかげで個人での参加ではなくボランティア団体の一人として参加する事ができましたが、全くどうなるかわからない(最悪の場合は金沢で滞在して終わるかもしれない)状態でボランティア団体に合流しましたし、それが条件でもありました。
災害支援に行く事をSNSで公表して支援金を募らせていただきましが、この時期はボランティアの自粛がSNSで異様な広がりを見せ、引き止められる声、余震の心配の声をを頂き少し迷いもありましたが、それ以上に応援の声や支援金を託してくれる仲間達と自分がボランティアに向いているという確信があったので行く事をやめる事はありませんでした。
支援金を送ってくれた方々、本当にありがとうございました。
交通費、移動費、支援物資、仲間への差し入れ、お風呂代、ランドリー代で使用させていただきました。
たまに出る食費や、仲間への差し入れPart2、衣類の購入、少しの贅沢代は自分で支払っています。
後半は移動費が出ることになったり、食事を作ってくれる人がいたりと思っていたよりも出費がかさばりませんでした。
皆さんのおかげで1ヶ月半の活動が出来ました。ほんっとうに感謝しています。

Part3:個人でのボランティアへの否定的な意見とSNS
今回石川への災害支援の個人での参加を引き止める政府からの声がありました。
制限の対応は早かったですね。ボランティアを止める声は他の災害の時にもあったみたいですが、今回はSNS上で異様に広がりました。
理由は色々あると思いますが東日本大震災の経験などが背景にあると考えています。
あの声には賛成です。今でこそ各ボランティア団体は拠点を構えて活動していましたが、僕も1月4日から数日は金沢で滞在するかもしれなかったし、他のボランティア団体も屋外にテントを張って2~3日は生活していたと聞きました。
慣れているボランティア団体でもこんな状況です。個人で動くともっと戸惑うはずです。どこに物資を届けてもいいかわからない、泊まる場所もない、道も悪くパンクする可能性もある。そんな中で活動できるとしたら災害支援に慣れた人や、土地勘がある人くらいです。芸人のやすこさん(元自衛隊)も個別に被災地に行くのは控えることや被災地に行っても宿泊するところやガソリンがなくて被災地や自衛隊困らせる事を言及しています。
一方でボランティアに行かないでほしいが広がりすぎてボランティア団体と繋がりがある人も行きづらくなってしまっているのが少し残念に感じました。
僕が活動していた団体は市や町公認であり、そんなボランティア団体ではずっと人手が足りないと話しあっていました。
特に足りないのは2週間〜1ヶ月程度の活動が出来る中長期ボランティアです。このくらい居てくれる人がいると小さいまとめ役の役割など少し重要な役割を任せる事が出来るのでめっちゃ助かります。2ヶ月いてくれる人がいてくれたらもはや神です。ほぼ常駐と同じ動きすると思います。
もちろん短期的なボランティアも必要だし、めちゃくちゃ助かります。

最後にたまに聞かれる質問
本当にボランティアなの?
はい、完全ボランティアです。
ただ常駐組と呼ばれる最初から最後までいる人達は有償ボランティアというスタイルでやっている人が多いです。
有償なの?と思うかもしれませんが、常駐組はめちゃくちゃ頑張ってくれていて、活動時間に対して最低賃金より安い金額で動いていくれています。休みもバリバリ動いてくれてる人がほとんどです。
今も活動しているみんなに感謝と敬意を払います。みんな本当にありがとうございます。

※写真は輪島市の朝市です。

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