心のパンツ、脱げてますか?

あなたは、パンツ脱げてますか?

いきなり失礼しました。リアルパンツの方じゃないですよ。「心のパンツ」の方です。

誰が言い始めたのかは知りませんが、僕のまわりでは「心のパンツ、脱ごうぜ」っていう会話がよくあります。

聞きなれない方からしたら「え、なに!?」って感じだと思いますが、実はこれ、「自分や誰かをありのままで受け入れる」ためにすごく大切なことだと思っているので、今日は「心のパンツを脱ぐ」話を少し。


「心のパンツ」とは、”弱さ”を見せてはいけないという心理的ハードル

「心のパンツ」とはなんなのかというと、「自分の”弱さ”を見せてはいけないという、心理的なハードル」だと思います。

たとえば、職場の仲間に凹んでいる自分の姿を見せてはいけない、と思って平静を装っていたり。
恋人に、うじうじキャリアについて悩んでいることを悟られたくない、と思ってカッコつけていたり。
友達に、仕事もプライベートも充実していると見られたい、と思って実は悩んでいることを隠していたり。

僕たちは、そんな「心のパンツ」を履いています。


”弱さ”を受け入れられない

でも、そんな「心のパンツ」を常に履いていると、実は弱さを抱えたほんとうの自分(抱えてない人、いないですよね)と、周囲の人がイメージする自分にギャップが生まれ、そのひずみに苦しむことになりかねません。

僕の場合の話をしましょう。

僕は最近、SNSで「イベントに出ましたよー」「キャンプ行きましたよー」って投稿をよくしているので、ひさしぶりに会った人に「すごく人生充実してそうだね!キラキラしてるね!」て言われます。

たしかに充実してるんだけど、でも、実際は「フリーランスのままで食べていけるのかな」とかいう悩みを抱えていたり、「実はメールが怖くてメールボックス開くのがこわい」という自分がいたり、「友達多そうとか言われるけど、なんならさびしい。いつもさびしい。」とか、いろいろ悩んでることはあるんですよね。

そうした”弱さ”をはらんだ自分を受け入れてもらえる人があまりいない。そのため、自分自身も”弱さ”をはらんだ自分を受け入れたりすることがむずかしい。

そんな状況に心当たりがある方は、僕だけじゃないんではないでしょうか。


自分も他人の弱さも、受け入れて、認めていくこと。

そこで必要になってくるのが、「心のパンツを脱ぐ」、ということなんです。

最近僕が勉強している、べてるの家の当事者研究では、「弱さの情報公開」ということが大切にされています。

「弱さの情報公開」とは、端的にいうと
「自分も他人の弱さも、受け入れて、認めていく。」
ということです。

この「弱さの情報公開」が、まさに「心のパンツを脱ぐ」ということ。しんどいときはしんどいと伝える。まわりは「そうなんだね」と、そのしんどさを受け止める。

そうした関係があると、「あ、自分ってこのままでいいんだな」って、だんだんと自分の”弱さ”を受け入れることができるようになってきます。

僕がまさにそうでした。いっしょに朝活をしている5人の仲間がいるのですが、みんなで集まったある朝に、ライフラインチャートを使ってそれぞれの人生を振り返る対話をしたんですね。(下のnoteで書いたやつ)

その場では、僕を含め参加者のみんなが、普段話さないような幼少期のトラウマとなっているような経験から、今まさに悩んでいることまで、”弱さ”を伝えあって、「そうなんだね」と受けとめあって。

そうすると、「あ、自分ってこのままでいいんだな」って、すごく楽になれたんですね。これほんと。

うまく言葉で表現できないけど、「仕事ができる自分が素晴らしい」「いい感じの店をたくさん知ってる自分が素晴らしい」という条件付きの自己受容じゃなく、「仕事もそこまでできないしコミュニケーション苦手だし家計簿も続かないし最近忙しくて部屋の掃除もできてないけど、そんな自分も悪くないな」っていう、無条件の自己受容ができた感じ。

その無条件の自己受容の感覚があると、変に肩肘張らずに楽に生きれるようになるんですよね。

だから、条件付きの自己受容しかできてないなー、という方は、家族や親しい友人や仕事の仲間と、「心のパンツ脱ぎ合う場」を持ってみてはいかがでしょうか。

特別なことをする必要はないんです。ただ普段の雑談や、飲みの場や、ご飯の場で、いつもよりちょっとだけ、弱さを出してみる。出してみて、受け入れてくれなそうなら、やめちゃって大丈夫です。でももし受け入れてくれそうなら、それが無条件の自己受容につながるきっかけになるかもしれません。


とはいえ、TPOは大切だよね

今日は「心のパンツを脱ぐ」というお話をしました。

最近はgoogleのように、組織でも心理的安全性を大切にするところが増えているみたい。「心のパンツを脱ぐ」ことが生産性の向上にもつながるということかと思います。

僕が関わっているNPO法人グリーンズ でも、COOの植原正太郎の呼びかけで、slackの日報チャンネルで日々思ったことを共有する取り組みを始めたら、弱さの情報公開が進み、助け合いが生まれています。

とはいえ、「心のパンツを脱ぐ」のもTPOがめっちゃ大事です。

所構わずパンツ脱いだら、かつての某アイドルグループの方みたいに捕まっちゃいますよね。心のパンツも同じで、出会ってすぐの方だったり、受け止める準備ができていない方だったりに心のパンツを脱ぐと、コミュニケーションの齟齬を起こしかねません。

いかんせん、心のパンツを脱ぐのって気持ちいいので、つい脱ぎたくなっちゃうのもわかります。めっちゃわかります。でも、場所と時間と相手は考える必要はあるんですよね。

もし、安心安全な環境で心のパンツを脱いでみたい、という方は、先にもあげたライフラインチャートを使った対話はおすすめです。しつこいけど再掲。

もし開催したい方は、僕もファシリテーターとして入ることも可能なので、お気軽にお声がけください。

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山中康司

生き方編集者。ひとの「物語」が響き合う場を増やすことを目指し、対話の場づくりやファシリテーション、編集、カウンセリングなどに取り組む。関心領域は家族、パートナーシップ、キャリア、ソーシャル、ナラティブ。「グリーンズ求人」「キャリアデザインの教室」「生き方見本市」など関わってます。

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