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「2029年、あなたの家族が記事になった!それってどんな家族?」 未来の家族を考える「家族の未来編集会議」とは

みなさんにとって、理想の家族とはどんな家族ですか?

この問いかけに、スラスラ答えられる人ってどれくらいいるでしょう。僕も含めけっこう多くの方が、「理想の家族…うーん…」って頭を悩ませるような気がします。


現代はどんどん家族のあり方が多様になっているぶん、自分なりの「理想の家族観」を考え、家族をつくっていく(ファミリーデザイン、って言葉もあるみたいです)人も増えているみたいです。

でも、ことほど左様に「理想の家族観」を考えるのってむずかしい。そもそもロールモデルが自分の家族とドラマやアニメの家族くらいしかないし、どう考えたらいいのやら、と立ちすくんでしまう方も多いのでは(まさに僕です)。


そこで、先日「理想の家族観」を対話を通して言語化するワークショップを開催しました。題して、「自分なりのかぞくについて考える会」です。

概要はこんな感じ。

▼目的:①自分なりの家族観を言語化する②他者の家族観を知る。
▼キーワード:未来編集会議、家族
▼人数:6名
▼時間:約2時間半
▼内容:
①アイスブレイク(10分)
②ワークショップの目的と流れの共有(5分)
③ファシリテーターから家族についてのプレゼン(10分)
④「自分の家族図」を描いて共有するワーク(45分)
 (家族の関係図を描く:3分→チームでシェア:2分→メンバーから質問:10分※これをチームの人数ぶんまわす)
⑤「家族の未来編集会議」を描いて共有するワーク(35分)
 (未来の家族の記事の企画を描く:5分→全員でシェア:30分)
⑦チェックアウト(10分)

今回使ったのは、「未来編集会議」というワークショップの手法。「○○年にあなたのことがメディアで紹介されるとしたら、それはどんな記事?」という問いのもと、紙にそれぞれのメンバーが記事のイメージを書き、それを共有します。

今回は、「10年後の2029年に、あなたの家族がgreenz.jpに取り上げられました。それはどんな記事?」という問いを投げかけ、A4の紙に参加者の皆さんが想い想いの企画を描いてもらいました。

出てきた記事は、どれも超ユニーク。

「365日メンバーが違う。大切にしたい人たちで集まる新しい家族のカタチ。」
「血の繋がりにとらわれない、地域循環して育てる新しい「かぞく」」
「ご縁が生んだBIGハウス!明日は貴方もファミリーに!」
「時代は複数婚?」令和の象徴BigFamily」
「シェアリングお荷物家族」
「大切に思うキモチのつながりとは?」

こうして出てきた企画をもとに、「なんでこれが大切だと思ったの?」「これを実現するためにはどうしたらいいだろう?」と、対話をしていきました。

ちなみに、冒頭に「家族ってどんなイメージ?」と聞いたら、皆さん「クレヨンしんちゃんの野原家」「サザエさん一家」と、ある程度同じイメージを持っているようだったのと比べると、「家族の未来編集会議」で出てきたアイデアは多様&柔軟で驚かされました。

「家族の未来編集会議」ワークショップは初の試みでしたが、とても満足度の高い場になったのではないかな、と思います。参加した皆さんからは、こんな声が(嬉しい声ばかり!ありがとうございます)。


・家族についての熱量の高いストーリーを聞けるのが、単純に楽しい。
・従来の結婚というカタチだけが、家族ではないのかもしれない、自分なりの理想のかぞくが作れるかも!と思えた。
・これまで親しい友達の間でも、なかなか家族の話をしたことが無かったし、自分の家族のことや理想の家族を考える機会は滅多に無かったので、見つめ直すいいキッカケになった。そして楽しかった!
・誰かの家族の話を聞く機会も少なくて、この人はどんな家庭でどんな風に育ったのかなと思うことがたまにあったので、いろんな人の話や考え方を知れて良かった
・今まで、自分の家族のあたりまえだったことがあたりまえではなかったり、逆にあたりまえでなかったことがあたりまえの人がいたり、新しい発見や気づきがあった

「家族」というテーマで現在のことを語ると、わりと愚痴っぽくなってしまったり、ネガティブな話が多くなることもありそうです。(それも必ずしも悪くないけれど)

そこで「未来編集会議」の手法を使うことによって、理想の未来を思い描くことで、楽しく自分の家族観を掘り下げることができます

しかも、他者が共感しやすい形で家族観を言語化することができるので、対話も深まりやすく、他のメンバーの家族観に触れることで自分の家族観への内省が深まる、という効果もあるようでした。

一方で、プライベートな話にも踏み込むので、もともと信頼関係が築かれているコミュニティで実践したり、会の冒頭で「話したくないことについては、話さなくて大丈夫ですよ」「ここで話されたことは、この場の外では話さないでくださいね」という声かけをするといった工夫は必要になってきそうです。

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今日は「家族の未来編集会議」ワークショップをご紹介しました。

興味がある方は、企画や運営、ファシリテーションでご一緒させていただきますので、お気軽にお声がけください!

また、6/25には、家族やパートナー、仕事仲間や友人との関係づくりに役立つ講座を開催予定です。

一人ひとりが知らず知らずにどんな行動をとっていて、それがどんな関係性への影響があるかについて、ご飯を食べながらワークショップ形式で考えていきます。システム コーチング®に限らず、チームや組織づくり、家族、夫婦、親子関係について悩んでいる方がいれば、ぜひお気軽にご参加ください!



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