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ごめんなさい。生き方見本市は自己啓発イベントじゃないんです。

会社でも個人でも、「わたしの哲学はこうだ」というものがあると、一本背骨がとおってすっきりする。

僕の場合、はたらく上での哲学はなんだろう、と折に触れて考えてきたのだけど、最近はこんな言葉がしっくりきています。


「人生のものがたりを増やす。」


ここでいう「ものがたり」にはふたつの意味をこめています。

ひとつは、名詞としての「物語」。

もうひとつは、動詞としての「物語り」。

つまり、人が自分の人生について「物語る」機会を増やすことで、その結果として人生の「物語」を増やしていく、ということが、自分が取り組んでいきたいことなんじゃないか、と、思っているわけです。


というのも、自分の人生を振り返っても、「物語る」ことがとても難しかったんですね。

いやいや就活の時に自己PRをするだろう、と思うかもしれないけど、あれは面接官や親が求める「モノガタリ」を語っていただけであって、自分の内側から湧き出てくるような「物語」ではなかったなぁと、今では思います。どうりで辛かったわけだ。

今ではキャリアカウンセリングをしたり、キャリアに関する講座を開催したりすることがあるけど、僕のように誰かに決められた「モノガタリ」を生きているかたも少なくない気がしています。皆さんはどうですか?


さて、じゃあ、どうやって「ものがたり」を増やしていくかといえば、「交響」ということがひとつのキーワードになるんじゃないかと思っています。シンフォニーですね。

そのキーワードが浮かんだのが、去年の9/30に開催した「生き方見本市TOKYO」。あの場って、ゲストが人生を「物語る」ことを通して、参加者が「物語る」ことが誘発されていく。まさに異なる音色が響き合っているような場だったんです。「ものがたり」って響き合うものなんですよね。


今年も、僕が関わっている「生き方見本市TOKYO」の開催が決まりました。2/24(日)、場所はヒカリエです。

今回もきっとたくさんの「ものがたり」が、響き合って生まれる場になるはず。特に、「自分の人生を生きれていないな」という感覚がある方にはぜひきて欲しいな。

だけど、大事なことがひとつ。生き方見本市は自己啓発系のイベントじゃありません。すごいゲストのすごい話を聞ける場所じゃないんです。いや、もちろん聞けるけど、それなら別のイベントもたくさんあるわけで。生き方見本市が生き方見本市たるゆえんは、そこじゃないなぁと。

ゲストも悩んだり、もがいたりしてる、等身大の姿を語ったり、ときには答えのない問いを投げかけたりするのが見本市のおもしろいところで。だから、悩みが増えて帰る参加者もいるんです(僕も前回はそうでした笑 愛ってなんなんだー!って)。

でも、そのモヤっとした悩みが、自分の物語りが生まれるための土壌になると思うんですよね。問いが種で、悩みが土。すごい人のすごい話は肥料にはなっても、そこに種と土がなければ花は咲かないわけです。

だから、生き方見本市のゲストの話を通して問いが見つかって、悩んで帰ってもらえたら嬉しい。そこから自分のものがたりを歩めるようになってもらえたら、これ以上嬉しいことはありません。


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