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股の間から「就活」を覗いたらみえてくる、「就活の民主化」のいとぐち

僕の好きなブリューゲルという画家は、股の間から景色を覗いて農村風景のスケッチをとる習慣があったみたいです。

みなさんも経験が1度くらいはあると思いますが、「股の間から景色を覗」いてみると、これまで当たり前だと思っていたことの違う側面がみえてくるんですよね。(でも、やりすぎると気持ち悪くなる)

日常生活では、実際に「股の間から景色を覗くわけじゃなくてもいい(やってもいいけど、場所によっては白い目で見られると思うので自己責任で笑)。でも、「股の間から景色を覗」くような”当たり前をひっくり返す気持ちで対象を観る”と、気づきがあるなぁと。

例えば就職活動について。

さいきん学生と話す中で、多くの学生が「行きたい会社がみつからない」「歩みたいキャリアがみつからない」と悩んでいるなぁと。僕も学生時代は同じように悩んでいました。

就活って、だれのものだろうかといえば、第一に就活をする学生のものでしょう。にもかかわらず、現状は人材系の会社や経団連とか政府の偉い人たちがつくったプラットフォームとルールのうえで、学生たちが自分のキャリアを模索する、という構造になっているように思います。

これは医療の領域で、自分の病いなのに病院でお医者さんにいろいろ決められちゃって、自分は自分の病いやどんな治療が施されているのかなど、詳しいことはわからない、みたいな状況と似ています。(そういう問題があって、インフォームドコンセントなどが叫ばれるようになったのだと理解していますが、専門ではないので違ったらスミマセン)

では、「就活」を股の間から景色を覗いてみるとどうなるか。そもそも就活って学生のものなのだから、そのプラットフォームとかルール自体自分たちで決めちゃおう、そして、社会人はそれをサポートする側にまわるよ、ということもできるはずです。就活の民主化とでも言いましょうか。

そういうと、めちゃくちゃデカいことのように聞こえますが、単純に学生自身が説明会を企画して、話を聞きたい会社の人事の方やOBOGをよぶイベントを企画するとか、そういう小さいステップでもいいと思うのです。僕が採用担当なら、そういうアクションができる学生はぜひ一緒に働きたい、と思うし。多分今でも、そういう取り組みをしてる人はたくさんいるんだろうな。

そんなふうに思っていたら、僕が仕事をしているNPOグリーンズ のインターンの学生が「そういうの、やります!」ということで、自主キャリア座談会を企画して、第一回のゲストとしてお声がけいただきました。嬉しいなぁ。来週開催なので、今からすごく楽しみです。

これからもそういう取り組みがあればガンガン読んでほしい。就活の民主化にちょびっとでもお役に立てるなら、とってもハッピーです。


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