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この1年をかえりみて

早いものでもう今年も終わります。
歳を経るごとに時間の流れが速くなってきているような気がします。

さて、今年は自分にとってはとても重要な、節目になる年でもありました。私生活ではこどもが生まれたことが最も大きな変化でした。
これはある意味、今後の人生の大まかなベースというか方向性がはっきりしたということでもあります。
そういう変化の年に、hàmmeとして音楽活動をスタートさせたのは、本当にいいタイミングだったなあと思っています。
これまでも音楽活動は色々と続けてはきましたが、目的と意図を持った活動にコマを進められたという点では、大きな一歩だったかなあ、と。
そのきっかけになったことが、自分自身の作品集(=アルバム)をつくる、ということだったわけです。

もともと去年の今頃考えていたことは、ピアノが好きでほそぼそと弾き続けてきた自分自身の名刺がわりになるような、そんなものを作りたいと考えていて、パッと浮かんだのが、ピアノソロの作品集でした。
もともとクラシックピアノから入り、ポピュラーピアノに転向して、ジャズやワールドミュージックもかじりつつ、比較的浅く広くいろんな音楽を好んで弾いたり聴いてきました。学生時代はピアノが専門ではなかったので、そこまで上手には弾けないまでも、まあ一番好きで慣れ親しんできた楽器でもあったこともあり、いつかつくってみたいと思いつつも、きちんと楽譜なり音源化してこなかったので、ここで一つやってみるかと奮起したのが始まりでした。
しかも、子どもが生まれるとなると今後ピアノを弾くことも減るだろうし、音楽活動もそんなにはできないだろうな、という思いもあって、記念碑的につくっておきたいな、と思っていたのでした。なので、実は、今のような展開になることは、あまり想像していませんでした(笑)。

これまで、なにかを作りたいなという気持ちはあったのですが、なかなか踏ん切れず、気分も乗らないしなあ、とか色々言いながら実行に移していなかったのですが、そんなきっかけがあったので、今しかできないのだから、と、いう気持ちで、考える前にとにかく手を動かして、という感覚で制作を進めていきました。

  CDできたら当初はそれで満足、だったのですが、せっかくつくったのだから、それなりに周知をしなければいけないし、そしたらどこかでCDを得る機会があったらいいな、と思い探し始めたり、お披露目のためにライブもしないといけないよね、とか、そんなことを進めていくうちに、うちでもライブどうですか、と声をかけてもらったり、作品を聴いた方からコラボのお誘いを受けたり、その流れでまた新しい作品を作り始めたりという具合に、知らぬ間にゴロゴロと転がり始めて、気づけば本日、という流れでした(笑)。
結果として、普段の年以上に曲も作ったし、本番もあったし、人とも繋がったし。時間はいつも以上に無かったはずなのに・・・。

これは自分にとって、意外な形でのいい流れになりました。
なんとなく大きな「こうなればいいな」とか「こんなことしたいな」みたいなものはあったのですが、いまいち漠然としていて、それが、こんな転がるような流れの中でよりクリアになったというのが実際のところです。

そういう流れの中で、9月の清原さんの個展でのコラボや、アルバムのアートワークをお願いしたyohaku.さんとの写真集とのコラボ、そして「ぴあのとおはなしの会」の活動は、今後の活動を進めていく中での、ひとつの大きな方向性を示唆する良い機会になったと思います。

そんな1年を過ごした中で、自身では、今後は大きく2つの方向を持ちたいなと考えています。
ひとつは、自身の作品集を作り続けること。
ひとりの表現者として、ピアノを中心に置いた様々なスタイルの音楽という形で、日常的な風景や心象を描いてみたいなと考えています。
そしてもうひとつは、音楽以外の分野とのコラボレーションです。
なにかに「寄り添う」ものであったり「引き立てる」ものであったり、「高め合う」ものであったりするような役割を持つ音楽を、つくったり、表現していきたいと思っています。

もう少し先の目標としては、音楽を媒介にした自分なりのコミュニティをつくること。そのための一つの方法として、定期的にワークショップやピアノ教室などもできたらおもしろいだろうなあと考えています。

そのために、関わりのある活動をされている方々とも繋がリをつくったり、自身の技量を高めていけたらと思います。

そういう意味で、来年は京都や大阪以外でも、ライブができたらいいなあと思っています。これまでに実際行ってああよかったなー、ここでライブしたいなー、と思った場所もありますし、そんなつながりを、ちょっとずつ広げていけたらおもしろいんじゃないかと思ったりもして。

なので、そんな機会があって、私の音楽となにか面白いことができるかも、というお誘いがあればぜひお声がけしていただけたら嬉しいですし、時間の許す限り、自身も、積極的にいろんな方々の取り組みに関わっていけたらなと。

来年に向けて、既にいくつか予定が決まっていますし、来年の活動への伏線もいくつか張っています。
予想外の方向に進むことも含めて、来年の展開がどうなっていくのか楽しみです。

自分自身が今こういうことを書けているのも、今年さまざまな形で関わっていただいた皆々様のおかげです。
モヤっとすることも多い世の中ですが、日常のちいさな幸せや良い関わり合いはあながち侮れないと思ってもいます。

皆さんにとって、来年がよりよい年になりますように!

来年もよろしくお願いいたします。

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