旅先にある、いつもの感じ

奄美大島に着いたとき、宿の手配がまだ済んでいなかった。

島に着いたのは夕暮れ時。次第に暗くなっていく世界に焦りを覚えながら、レンタカーの中で必死に調べて電話して。何件か満室で心折れかけたけど、何とか押さえたのが、この写真の宿。

一見普通のおうちに見えるけれど、窓の外はすぐに海。ベランダの椅子に腰かけて、見るともなく海を見る。

いつか絶対にこんな家を持ちたいと思った。

「どうしても島に行きたいんだ!わたしを島に連れてって!」

そんな衝動を叶えられるのはいつだって自分だけだ。本当はのんびり過ごす予定だった連休に奄美大島への旅行を放りこんだのは、出発の、わずか3日前の話。

わずか?ううん、まだ3日もある。準備しようか、しよう、しよう、、

いや、まあ着いたらなんとかなるでしょう。
そう思ってしまって、下調べや手配をやめてしまった。ひとり旅のときはいつだってそうだ。初めてのとき、それでうまくいったからって味をしめている自分に少しだけ腹が立つ。

で、やっぱり、うまくいってしまう。

もしかしたらそれは、民宿がそうさせるのかもしれない。
わたしは民宿がだいすきで、必ず1泊は民宿にする。

初めて会う人、初めて行く家なのに「ただいま〜!」って言いたくなる感覚。やさしくておいしいごはん。とりとめのないことを話す時間。

いつだって、実家に帰ればその気持ちは味わえるんだけどね。そうじゃなくて、それを旅先で感じることに、ひとつ大きなポイントがあると思っている。

本当は素泊まりだったはずなのに、夜ご飯に混ぜていただいた。常連とかいう、還暦を過ぎた釣り好きのご兄弟おふたりと、民宿のオーナーご夫妻と、わたし。

話したことを細かく覚えているわけではないけれど、すごく温かかったことと、いまもお元気かな?という思いが残る。

また遊びに行かなくちゃね。

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こけちゃん

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