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解像度が上がった 【高知県立牧野植物園】

牧野富太郎とは、植物愛に満ちたすごい人だったのだろうな。

牧野植物園へ行った。
山の自然をそのまま植物園にしたようだった。
広い園の中には、整備された区間もあれば、遍路道もある。

足元は石段のみ。
人が一人通れれば良いくらいの幅の道をくぐる。両隣には背の高い植物や岩がある。
足を踏み外してしまいそうな気さえした。

石の階段を降りると見えた大きな木。
板根というらしい。
周りを見ると、日陰を好むシダ植物が生い茂っていた。
見上げると木々が影を作っている。

本当に山の中に入って植物を観察した気持ちになった。

お次は階段を登った。
登る間にも、右にも左にも足元にも植物があった。
ほんとうに、「雑草という名の植物はない」と思わせてくれるくらい、ほぼ全ての植物にネームプレートがある。
さっきもあったよね?!が何度もあった。

登っていても全く飽きない。植物の名前や特徴を考えながら歩くことはこんなにも楽しいのか。
疲れがどこかに飛んでいた。

展望台に登った。
木々の先に見える高知の風景が綺麗だった。
高知の街、山、その奥には太平洋。

きれいだなぁ。

牧野富太郎さんは頭の中に植物が入っているから、どの植物がどんな子かは一目見たら分かっただろう。
素人のわたしがネームプレートを見ただけでこんなに楽しめたのだから、楽しかったに違いない。

物を見るときの解像度が上がるって、こういうことね。

楽しかった!

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