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30代半ばの二児ワーママが転職した話

2023年、振り返ってみたら怒涛の一年でしたが、その中でも一番大きなライフイベントがありました。

転職。

「転職したいなー」と思い、ゆるゆると活動を始めてからは約2年。
本腰入れて面接選考を進めたのは約3ヶ月。
最終的には短い面接選考期間で、自主応募も含めて3社から内定をいただき、納得のいく会社選びをすることができました。

もしかしたら誰かの参考になるかもしれない…
私も当時「ワーママ 転職」のキーワードを何度検索したか…
ということで、紅白見ながらnote書いてみることにしました。

が、ワーママの皆さん、忙しいですよね。
長期休みのほうが忙しくなるマジックあるある。

なので言いたいことを先に4行でまとめます。

忙しいワーママのための4行まとめ

  1. 第2子出産と転職活動、育休タイミングとか考えることたくさんあるけど、コントロールできるものだけ考えよう。

  2. 土俵を選ぼう。フル勤務できる人と同じフィールドで戦うのはツラい。

  3. 物理的に譲れないポイントは絞っておこう。対象外の案件に応募している暇はマジでない。

  4. 面接を滞りなく受けられる体制を作っておこう

以上です。よい転職ができますように。健闘を祈ります。
あとは興味がある人が読んでくれたらうれしいです。


転職活動結果

選考結果

  • 7社応募(エージェント6、自主応募1)

    • 書類選考通過5社→一次選考通過4社(そのまま4社とも最終選考まで通過)→内定3社(選考辞退1社)

転職結果

  • 異業種転職に成功(法人向けヘルスケアサービス→人事向けSaaS企業)

  • 年収100万以上アップ

  • 時短で転職

転職当時の状況

今振り返ってみても、ワーママが勤務する先としてはとても恵まれた環境だったと思います。特に最後お世話になっていた上司の育児への理解が深く、子どもの病欠や通院にとても協力的でした。

職場環境

  • 2022年5月に2回目の育休から復職(満5ヶ月で保育園に預けて復帰)。

  • 同じ部署(ちょっと仕事は変わった)で時短勤務。

  • リモートOK、固定時間勤務だけど時間休制度があるから病院中抜けもできる。

私自身のキャリア

  • 人材業界での法人営業、法人向けヘルスケアのコンサル営業など、基本的にはBtoBでの顧客対応がメインの経験。

  • 無形商材の法人営業が長く、数十~数千名の顧客を業界問わず担当。

  • どうやらタフに見えるキャラらしく、難しい対応の顧客を当てられがち(自分としては絹ごし豆腐レベルのメンタルの弱さと思っている。むりむりかたつむり!とアサインされるたびに思っていた)

  • マネジメント経験なし。

転職活動の動機

当時の勤務先は、事業方針の大きな転換期を迎えていました。
その中で人事制度改定(主に評価と給与)が走り、私の所属していた事業部のメンバーの大半が、2年間の移行措置付きでの減給となりました。
私もご多分に漏れず10%以上の減給を提示され(「移行措置期間中に評価が上がれば、ちゃんとまた戻るからね!」のありがた~~~~~~いコメント付き)、転職活動を開始することになりました。

転職活動の中で悩んだこと

実は第2子妊娠前に転職活動をしたことがありました。が、転職活動を始める前は悩みに悩みました。
「第2子は考えたい」
「でも転職したらしばらく育休は取れない&仕事もできるようにならないといけないから、早くても転職後1年は第2子妊娠はできない」
「でも自分の年齢を考えるとあまり遅くにもできない、、、授かるかもわからないし、、、」
「でもいつ転職が決まるかわからないのに、決まるまで妊娠できないとか、、」
本当に30代の女性の選択することの多さったらない!と半ば腹立たしい気持ちになっていたのをよく覚えています。

この辺りは腹を割ってパートナーとよく話し合って決めていくほかないのですが、私の場合はこう考えたら気持ちが楽になりました。

「今いろいろ迷っているけど、そもそも内定がなければ転職できない」
「今決められることは何もないから、内定が出てから悩もう」

転職活動≠絶対転職する、ということではありません。
内定がいつ出るか、子どもがいつ授かるか、は誰にもわかりません。自分できっかけを作ることはできても、それは結実するとは限らない。
なら、まずは自分が動けることから始めて、その流れの中で考えるしかない。それが私の出した答えでした。

結果、1社面接が進む中で第2子の妊娠が発覚し、面接辞退で転職活動を中断。時間をとっていただいた企業やエージェントの担当の方には申し訳なかったです。
改めて転職活動を始めたとき、この時の経験が大いに活きました。

転職活動で工夫したこと

時短エージェントの活用

当時の会社は7時間定時の会社だったのですが、世の中そんな会社は貴重です。おのずと時短勤務で探すことになりました。
第2子妊娠前の某大手人材エージェントを活用した活動の中では、とにかく書類が通らず苦しい思いをしました。(私の志望する方向性の問題もある)

企業はなるべく柔軟に働ける人がほしい、エージェントはなるべく理論年収が高くなる候補者を出したい、などを考えると、育児による制約事項が発生する(と思われてしまう)ワーママは不利になります。どんなに気合の入った準備をしても、アツい志望動機を書いたとしても、「子どもの体調不良」「出張・残業に制限がある」可能性があることは否めません。

その点、時短転職専門のエージェントであれば、ここの壁をなくすことはできなくても多少低くすることはできます。時短転職専門のエージェントとわかって案件を出している企業であれば、希望する領域を見誤らなければ、それなりに書類も突破できると考えました。(結果これは当たりました)

エージェントを選んだ理由

今回の転職では、時短転職を取り扱っているリアルミーキャリアさんにお世話になりました。他の時短転職のエージェントや、ワーママOK案件を取り扱っているエージェントも面談したのですが、最終的にはリアルミーキャリアさんのみで転職活動を進めました。

  • LINEで連絡でき、家事育児仕事の忙しさの中で情報にアクセスしやすい。

    • もちろん人によると思いますが、少なくとも私は楽でした。

    • LINEだとスマホでの情報チェックに最適化されているので、隙間時間や電車の中でさっと見るのにとてもよかったです。

  • 面談してくれた方が話しやすかった

  • 紹介案件がめちゃめちゃ豊富だった(面談終了後、こんなに案件候補くれるの!?とびっくり&案件の内容もまとまっていて見やすかった)

面接の候補日調整をスピーディーに実施してもらえたり、複数案件の面接が進んでいるときにも「大変申し訳ないのですが、来週空けられるのはこの日程だけなのでこの中で調整お願いします!」とお願いしたらそのように調整してもらえたりと、かなり親身に対応してもらえました。
もちろん相性はありますが、時短転職を考えるなら一度お話してみるといいと思います。

条件の整理をしっかりやった

どうしても可処分時間の使い道をシビアに考えなければいけないのがワーママ転職の辛いところ。
物理的に無理なものは無理なので、どう転んでもこれは無理、という点を踏まえて以下の整理をしていました。

  • 【Must】フル出社はNG

    • 通勤時間に2時間使うなら仕事したい、という自分の価値観に合わない

  • 【Must】勤務時間は在宅なら9:00-17:30、出社なら9:00-17:00

    • 場所によっては17:00前に退勤になるかもだけど、それを相談できる会社であること。

    • 当時下の子が1歳未満で延長保育ができなかったし、したくなかった。

  • 【Must】業界or職種の幅を広げたい。

    • よっぽどやりたい商材でなければ営業は対象外。

    • 完全な同業転職はしない。人材業界も志望しない。

  • 【Must】年収は現職+50万以上がボーダー。

    • 上がらないならば現職に残る。

  • 【Want】ゆくゆくはマネジメントにチャレンジできる環境である。

    • 時短だから、を理由にマネジメントに乗せてもらえない企業は避けたい。

    • でもここはゆくゆくの話なので、今の時点では重視はしない。

当時の環境も決して悪いものではなく、仕事内容もとても好きな内容でした。その中で、大きな転職動機となっていたのが年収でした。
そのため、上記のMust条件が満たせる転職先が見つからない場合は、現職に残ることも選択肢に入れ、納得のいく条件の転職にこだわりました。

限られた時間の中で書類準備、面接選考を進めていくことを考えると、絶対行かないな~という会社に応募している余裕はありません。
話聞いてみて良ければ行くかも、くらいの温度感の会社を決めるために、この軸はとても役に立ちました。

面接を受けるための体制づくり

ワーママの最大の懸念事項「保育園からのお迎えコール」。
面接日程が決まったら、そこの日程を変更せずに済むように体制を作っておきましょう。ここが一番大変かもしれません。
我が家は運がいいことにパートナーもフルリモートなので、「この時間だけは子どもを見てほしい、お迎えコール対応してほしい」とお願いし、極力夫が面倒をみられる時間帯に面接を入れるようにしていました。(19:00とか)

もしパートナーがなかなか忙しくて頼みづらかったり、これから保育園に預けるので就活してるような方であれば、やっぱりワーママ専門のエージェント使ってもらうといいと思います。どう対応しておくといいか、相談する相手がいるだけでもだいぶ心強いと思うから。


「転職したいな」と思っているだけの状態と、実際に書類を書いて応募するのは天と地ほどの差があります。
もし少しでも転職したい、考えたい、という気持ちがあるのであれば、まずはトライしてみてほしいです。
スカウトサイトに登録して自分の市場価値を確かめてみるもよし、キャリアの不安をキャリアコンサルタントに聞いてもらうもよし。
一番もったいないのは、やりたい気持ちがあるのに動かないことだと思います。

もし忙しすぎて、とか、気力がわかなくて、というのであれば、きっと今は活動するタイミングではないのかもしれません。きっとそれが今の解なんです。
転職に関する情報を見ているだけでも立派な転職活動だと私は思います。本当に転職活動したい(orしなければならない)時がきたら、その時頑張ればいいんです。
焦らず今できることを進めてもらえたらいいなと思います。
願わくばこの記事が少しでもその力になれますように。

と、書き上げてみたら紅白とっくに終わって2024年になってました。
2024年、良い年になりますように。
震災の被害に遭われてる方々も、少しでも暖かい場所で夜を過ごせますように。