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薬を使わなくてもセロトニンは増やせる

うつ病の人は脳内の神経伝達物質であるセロトニンが減少している。現代の医療では脳内のセロトニン濃度を上げることがうつ病の治療として用いられている。うつ病の人に出されるSSRIやSNRIといったお薬は脳内のセロトニン濃度を上げるはたらきを持っている。

脳内のセロトニンは薬を飲む以外にも増やす方法がある。その方法は普段の生活の中に取り入れることができるのでこの記事で紹介する。

・セロトニンの効果

1.心が安定する

いらだちや怒りのような感情に振り回されず、気持ちの切り替えがしやすくなる。

2.自律神経が整う

交感神経を適度に興奮させ、交感神経から副交感神経への切り替えをスムーズに行えるようにしてくれる。

3.痛みが緩和される

痛みの感覚を調節し、必要以上に痛みを感じて疲弊することを防いでくれる

4.姿勢が良くなる

抗重力筋という筋肉を活性化し、身体の姿勢をいい状態で維持しやすくなる。

・セロトニンを増やす方法

普段の生活のなかでセロトニンを増やす方法を2つ紹介する。どちらの方法にも共通して言えることだが、やる時間が長ければ長いほど良いということはない。セロトニンを増やすことを意識して行うのは5~30分程度がちょうど良い。それ以上はしてはいけないというわけではないがセロトニン神経を鍛えるという点では効果は薄い。

セロトニンは貯蓄することができないので、朝のセロトニンは朝出す、昼のセロトニンは昼に出すというように、朝、昼、晩の計3回行えると良い。

1.日光を浴びる

太陽の光を網膜で感じることでセロトニン神経が活性化される。直接見るのは失明の危険があるので直接見てはいけない。

できれば朝起きてすぐに外に出ると良い。ベランダに出るのでもいいし、日差しの強い日は部屋の中でもカーテンを開けて日光を感じられたら良い。最低でも朝5分程は日光を浴びたい。

2.リズム運動

リズム運動とは、一定のリズムで筋肉の緊張と弛緩を繰り返すような運動のこと。ウォーキングやサイクリング、水泳などがある。他にも噛むことや呼吸すること、カラオケなどもリズム運動に含まれる。

5~30分程度の時間で疲れない程度に行う。3ヶ月くらい継続するとセロトニン神経が鍛えられる。

・食事セロトニンを増やす食事

セロトニンの原料となるトリプトファンを含む食材を取ると良い。バナナ ナッツ 卵 大豆製品 乳製品がおすすめ。セロトニンを作るために必要な成分はそれほど量を必要としないので普段のバランスの良い食事と一緒に食べると良い。

・まとめ

セロトニンは薬を飲まなくても自分の工夫次第で増やすことができる。朝起きて日光を浴びたり、運動したり、食生活を改善するというように、生活習慣を整えることとセロトニンを増やせるのはお薬と違って副作用もないので身体の負担も少ない。

ただ現在お薬を服用されている方は、上記の方法がお薬の代わりになるというわけではないので医師の指示の元で服用を続けながら、自分でもセロトニンを増やせるようにすると、調子も上がるし、減薬する際にも成功しやすくなると思う。

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