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3ヶ月間心理学を学んで気づいたこと【心理学検定】

これまで心理学を学んだことがありませんでしたが、時間があったので心理学検定の勉強に挑戦してみました。個人的に学ぶ前と後でどのような変化があったかをまとめます。

・心理学を勉強して感じたこと

1.心理学は科学的な学問

以前は心理学は、一人ひとりの心理学者さんがじっくりと考え、思考を繰り返して作り上げているアートのようなものだと思っていました。しかし、心理学は実験科学的な要素が大きく、誰もが同じように観測できるような、客観的な研究成果を積み上げていることを理解しました。(ex.ワトソンの行動主義)

2.心理学の歴史を追っていくと様々な時代の心理学の考え方にふれることができる

高校生の頃、フロイトの性に基づいた心理学の理論を学ぼうとして、理解もできず、意味がわからず受け入れることもできませんでした。心理学を学んでいく中でフロイトの理論に疑問を持った心理学者や、フロイトの精神分析を応用した心理学者もいたことを知りました。また、それらの人が独自の視点から心理学を発展させていったという歴史を学ぶことができ、一時代の一つの理論だけでなく、異なる年代の多数の考え方にふれることができました。

3.基本的な概念、重要な概念がわかる

以前は一般向けの本を読んでいると難しい専門用語、概念が出てきてどれが一般的で重要な概念なのか判断しづらいことがよくありました。心理学検定のような入門レベルの心理学を学ぶことで、「本当に重要な概念は何か」を見極められるようになりました。以前は「エリクソンの発達課題ってなに?」と思いながら流して読んでいたところ、最近ではこれは重要な話なんだなぁと興味深く読めるようになりました。

また、専門用語をしっかりと身につけることで、「これはどういう意味だっけ?」と用語について調べる回数も減りました。

一般向けの書籍は著者の好みや専門によって案外知識や考え方が偏っているものです。そのため、何が基本的で普遍的な概念なのか知ることで一般向けの心理学の書籍のクセも多少は把握できるようになり、本がかなり読みやすくなりました。

4.知識や概念がどの分野に位置づけられているかわかる

そもそも社会心理学って何?発達心理学って何?というレベルから始まったので、どの概念がどの心理学の分野なのかが把握できていませんでした。勉強後は基本概念がどの心理学の分野に位置づけられているかわかるようになりました。

Q:愛着という概念はどの分野? A:発達心理学 というようなイメージです。

また、以前はどの心理学者さんの考え方も心理療法も素晴らしいものに見えてそれぞれを深く掘り下げたくなっていましたが、心理学を広く学ぶことでそれぞれの理論を俯瞰的に見ることができ、本当に深く掘り下げたいことを取捨選択できるようになりました。

5.その他

褒めることや報酬は大事だと理解しました。内発的動機づけが低い時には報酬を与えると内発的動機づけが高まるというエンハンシング効果があることを知りました。

心理検査にはどのようなものがあり、どのように種類分けできるのかを知ることができ、実際に心理検査を受けた後、結果を説明してもらう際に学んだことを活かして自分の生活改善に役立てやすくなりました。

・まとめ

心理学に限らず、学問の基礎を学ぶことは視野が広がり、知識を蓄えることで他分野との関連も見え、専門用語を用いた書籍も読みやすくなります。基本的に私は「狭く深く」学ぶのが得意だと思っていましたが、「広く浅く」学ぶことも知識の幅を拡げ、自分の思考や生活を豊かにすることに活かせることに繋がることが実感できました。

記事の無料部分はここで終了です。以下は有料記事で、心理学検定に向けて取り組んだ勉強法や、参考書の紹介、試験当日に思ったこと、出題されて困った問題などをお伝えします。

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