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我らが守護神ウーゴ・ロリスはキックが本当に下手くそなのか 〜スタッツでいろんな比較をしてみた〜

  皆様、こんにちは。先日初めて記事を書かせていただいたところ、想像以上の方々に見ていただき、驚きを隠せません。皆様、本当にありがとうございます。ずっと、にやけちゃってます。笑

 さて、そんな中で、早速ではありますが、第2弾の記事を投稿させていただきたいと思います。今回は、我らが守護神ウーゴ・ロリスにフォーカスしていきたいと思います。ロリスといえば、スパーズのキャプテンであり、精神的な支柱でもあります。彼の最大の強みはなんといってもシュートストップです。彼は抜群の反射神経と質の高い細かな準備によって、幾度となくチームの危機を救ってきました。

 ただ、そんな我らが守護神ウーゴ・ロリスにもウィークポイントが存在します。それはなにか、おそらくスパーズサポーターの方なら即答、スパーズサポーターじゃなくとも、ある程度海外サッカーを見ている方ならわかると思います。そうです、ロリスのウィークポイントは足元の技術です。簡単に言ってしまえばロリスはキックが下手くそなのです。

 そんなロリス選手、試合中しばしばミスキックをしますが、その光景に多くのスパーズサポーターは慣れていることでしょう。

「ああ、またいつものやつね。平常運転、平常運転。」と。

しかし、ここ2〜3年。私、実はこんなことを思ってました。

「あれ、こいつ最近キック上手くなってねえか?」

 もちろん、エデルソンやアリソン、ケパといった足元の技術あります系GKと比較すると見劣りはします。でも、近年のロリスは明らかに見れるレベル、なんなら普通よりちょっと上手い部類に入るんじゃないか。そんなふうに感覚的に思っていました。

  そこで今回は、実際にロリスがスパーズに加入したシーズンから今シーズンまでのプレミアリーグにおけるスタッツを漁ってみました。その結果をまとめてみましたので、どうぞ、ご覧ください。


 

 ロリス個人のスタッツだけでも面白いことがわかります。ポチェッティーノ就任前と後のスタッツの違いです。これは当然、チームとしてやっているサッカーが違うので、当たり前のことです。後ろからきちんと繋いでいくとなると当然パス本数も増えますし、成功率も上がります。特にロングボールの成功数が格段に伸びていることは、それだけポチェッティーノのフットボールが整備されているものだということでしょう。

 そして、ここ3シーズンのロリスはパス成功率がいずれも70%オーバーとなっています。これだけの数値を叩き出しているということはロリスは言う程下手くそではないのではないか。そう思えてきます。

 さて、これだけでは物足りないと思うので、ここで18/19シーズンの他クラブのGKたちと比較してみましょう。今回は、ビッグ6のGKとイングランドフットボールを最も体現したであろう(私の感覚値)バーンリーよりヒートンを特別枠として迎え入れ、比較していきたいと思います。


 

 さて、いかがでしょうか。各チーム、各GKの特徴が出ていて面白いのではないでしょうか。やはり、エデルソン・アリソン・ケパは印象通り、キックがとても上手ですね。他にも、例えばエデルソンのロングパス成功数が少ないのは、シティにはターゲットマンがいないということを示しているように受け取れます。それに対して、ヒートンのこの試合数でのロングパス成功数は圧巻ですね。流石です。笑(尚、パス成功率)

 こうして比較してみると、我らがロリス選手、意外と優秀ではないでしょうか。パス成功率を見ても、確かにトップ3には劣りはしますが、この3人は異常なので、ロリスはよく頑張っている言えるでしょう。ロングパスだって、ケインとジョレンテの影響とはいえ、きちんとそこにボールを届けられているからこその、この数字でしょう。これだけの数字を残しているのであれば、ロリスは十分自らの役割を果たしていると言えるのではないでしょうか。

 確かに、上手くはないです。判断も良くなくてCB陣に苦しいパスを預けることも多々あります。が、しかし当初のクソ下手くそだったロリスと比較するとかなり成長したのではないでしょうか。どうしても印象的に、ミスキックの方が強く残ってしまっていて、私自身下手だと思ってます。それでも、実際は印象ほどは悪くはないのではないでしょうか。

まあ、でもそんなこと言ってるとやらかした時に心が抉られそうなので、

「ロリスは下手だけど下手なりにすんげえ頑張っている。」

「ロリスだって時代の波に乗り遅れないよう必死に食らいついている。」

そういう風に、捉えることにしようかなと思います。笑

 以上、印象ほどキックは下手くそでなかったロリスに関する記事でした。読んでくださった皆様、ありがとうございました。また、気が向いたら、記事あげます。(こんなにハイテンポで出せているのは最初だけなので、頻度はかなり落ちるはずです笑)


 そして、最後に。ミシェル・フォルム選手今までありがとうございました。なかなか出番はなかったかもしれないけど、それでも数少ない出番の中で、淡々と自分の仕事をこなすフォルム、めちゃくちゃカッコよかったです。勝手ながら、今後の活躍と幸福を願っております。


ありがとう!フォルム!

・参照にしたスタッツ