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プロダクトバックログリファインメントの進め方

 スクラムで、軽視されがちなプロダクトバックログリファインメント。このセレモニーは非常に重要です。よく、スクラムをはじめると、見通しが見えなくなる、中長期の計画がわかりづらい、などと言われることがありますが、そのようなケースはプロダクトバックログリファインメントを適切に行っていないケースが多いようです。

プロダクトバックログリファインメントの目的

 プロダクトバックログリファインメントの目的は、少なくともプロダクトオーナーと開発チームが、直近2~3スプリント分で開発チームがとっていけるくらいの量のプロダクトバックログアイテムを明確化・詳細化することです。また、プロダクトバックログに更新・追加・削除等があった場合は、その内容を共有する場でもあります。中長期のビジョンや目標もこの場で語りあいます。開発チームの振り返り結果から出たアクションアイテムを追加しても構いません。

参加者

 プロダクトオーナーと開発チーム、スクラムマスターは必須だと言えます。その他に、ステークホルダーにも参加してもらうと、尚良いと思います。最初はプロダクトオーナーとステークホルダーが話すことがメインになるかも知れませんが、徐々に開発チームとステークホルダーが直接話しをしてもらえるような環境に整えていくと良いと思います。

かける時間

 おおよそスプリントの5~15%の時間を割くと言われています。
1週間スプリントなら40時間の5~15%として2~6時間くらい。
2週間スプリントなら4~12時間くらい。2日くらいに分けます。
長いように思われるかも知れませんが、これぐらいかけないと充分なリファインメントは行なないと思います。特にステークホルダーと開発チームが話をする場合、最初はお互い不慣れでしょうから多少多めの時間がかかります。また、大切なのはタイムボックスで、時間がきたらきりの良いところですぐに切り上げます。

報告会にしない

 開発チームからプロダクトオーナーへの報告にしないこと。プロダクトバックログの最終責任はプロダクトオーナーにありますので、あくまでプロダクトオーナーがメインの主催者です。対話を重視して、プロダクトバックログアイテムの疑問点やアクセプタンスクライテリアを洗練させていきます。

実りあるプロダクトバックログリファインメントにするには

 アナログなプロダクトバックログを中心として、開発チーム、ステークホルダー、プロダクトオーナーで対話をします。そこで疑問を解消させたり、プロダクトがどのような方向へ向かっていくべきなのかを語り合います。ホワイトボードを使って議論をしたり、座って話をしているだけではなく、なるべく体を動かしながら、ワークショップ感覚で進められると良いと思います。スクラムマスターは、なるべく皆が議論に参加できるようにします。アイテムの分割後、見積もりが必要であれば、ゲーム感覚で見積もりができるといいかも知れません。参加者が多すぎると感じたら、フィッシュボール形式のような議論にしても良いかも知れません。
 プロダクトバックログについて最も大切な議論としては、選択と集中です。優先順位をつけるので、優先順位が高いものからやっていくのが普通なのですが、優先順位が低いものに「気を取られる」ということが往々にしてよく起こります。大切なのはフォーカスを絞ることで、優先順位の低いものを一度「捨てる」勇気と、そのような議論がプロダクトオーナー・ステークホルダー・開発チームでできるようになるとチームとしては一段レベルがあがるような気がします。捨てることは、焦点を絞ることに繋がります。開発チームの生産性は格段に上がります。

まとめ

 プロダクトバックログリファインメントを忘れないでください。定期的に必ずやるものとして、スプリントスケジュールに組み込んでしまうと良いと思います。

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Koki Shimizu

【組織・プロセス・プロダクト改善】 アジャイル・スクラムをメインとして、チームによる、より良い仕事の仕方、製品開発、組織活性化、チームビルディングをご支援します! アジャイルコーチ、スクラムマスター、プログラマ Certified Scrum Professional

スクラム

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