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ねこぱんち!

くニャえ!
ぽふっ。

どうだ、まいったかニャ!?
ぽふっ、ぽふぽふ。

どうニャ、我の渾身の
ねこぱんちは!
ぽふん、ぽふぽふっ、
ぽっふん!!

ふふふ。
あまりにもパンチの
迫力が凄すぎて
声も出ないのであろう?

よいよい、皆まで言うニャ。
お主のその表情を見れば
全て分かるのニャ。
我くらいの使い手にニャれば…!

ふむ、
弟子になりたいと?
言わずとも分かるのニャ。
黙っていても表情で、ニャッ!

全く…、我くらいの
使い手にニャッてしまうと、
皆弟子にニャりたがってしまって
大変なのニャよ…。

しかし。
猫たるもの。
一番に努めを果たせねば
ならぬことがあるのニャ。

その為には、
弟子を取っている場合では
ないのニャよ。
申し訳ないと思うのニャが…

今から我は、
その努めを果たさねば
ならニャいのだ。
ニャのですまぬが…、

我はこの辺で
失礼する。
お主、達者でニャ。
今日のねこぱんち、心に
留めておくといいニャ。

いつかお主が辛い時、
その心にぽふぽふと
活を入れる時がくるかも
しれないのでニャ。

では!
またニャ〜!!

 猫は向こうの角へすっと消えていった。
気になってこっそりあとをつけて見てみると…、そのまま猫は、コロリとその草むらに横になった。猫。ねこ。

寝子。

〜完〜

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ここまで読んでくださいまして、
どうもありがとうございます!




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