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【ワンポイント英文法】be動詞

文法の解説、大学受験、英検、TOEIC、大人の学び直しなどに。



意味

 ex. I am in the park. 「私は公園にいます」
 ex. I am happy. 「私は幸せです」

 be動詞は「~です」「~います」と訳されますが、核となる意味は、「存在」です。そこから派生して場所より抽象的な「状態」という意味になります。「存在」の意味になるときは、場所を表す言葉が来ます。

存在

 ex. To be, or not to be. That is the question. 
 「生きるべきか、死ぬべきか。それが問題だ」

 シェイクスピアの「ハムレット」にある言葉です。

 ex. I think, therefore I am. 
 「我思う、故に我あり」

 デカルトの言葉です。

 これらの名言はbe動詞が「存在する」という意味だと理解しやすいです。あと、There is構文がなぜ「~がある」という訳になるかは、もともとbe動詞が「存在」するという意味だからです。

状態

 ex. He is kind. 「彼は親切だ」
 ex. He is running. 「彼は走っている」

 後ろに場所を表す言葉が来ないときは、基本的に「状態」の意味になります。つまり、「イコール」ということです。

 例文は「彼は親切な状態です」ということです。「彼=親切な(状態)」ということですね。進行形も一応、状態と考えることができます。現在分詞は「動作の最中」という意味なので、「彼は走っている最中の状態です」と考えることができます。しかし、後ろに目的語を取ることもあるので少し無理がある気もします。考え方の一種だと思ってください。

getを使った受動態

 ex. He was angry. 「彼は怒っていた」
 ex. He got angry. 「彼は怒った」

 受動態でbe動詞が「get」に書き換えられることがあります。それはどういうことなのでしょう。

 例文のbe動詞は後ろに場所が来ないので、「状態」を意味します。つまり、彼は「怒っている状態だった」のです。ある程度、怒った状態が続いていたということになります。

 一方、「get」には「動きを伴って、何かを得る」というニュアンスがあります。そこから、「自分をそのような状態を得て、変化する」という「変化」の意味にもなります。そのため、下の例文では、「怒っていなかったのが怒った」という動作の意味になります。では、受動態の場合を考えてみましょう。

 ex.The store is closed at nine o'clock every day. 
 ex.The store is closed until nine o'clock. 

 この2つの文はどういう意味になるでしょう。上の文は「その店は毎日9時に閉められている」という動作の意味になります。一方、下の文は、「その店は9時まで閉められている」という状態の意味になります。

 まず、「be+Vpp」の受動態は、①動作「~される」②状態「~されている」の2種類あり、文脈によって使い分けます。

 このように2種類の意味を持つのは、過去分詞(過去の行為)と形容詞(完了の状態)のどちらのニュアンスが強いかが影響しているためです。

 もう少し話すと、過去分詞は①動作を受けた側から考えると「~された」という過去の行為、②動作をした側から考えると、「~し終えた」という完了の状態の2つの側面があるからです。

 だから、動詞のニュアンスが強ければ、「~される」となり、形容詞のニュアンスが強ければ、「~された状態である」となるわけです。

 そして、このbe動詞の部分は動作という意味を強調したいときに「get」などの動詞を使うことがあります。他にも「become、grow」が使われます。また、状態のいいにした時は、「lie、remain」が使われることもあります。

 ex. Tom got dressed quickly.
 「Tomはすばやく服を着た」
 ex. The day became known as April Fool's Day.
 「その日はエイプリルフールとして知られるようになった」
ex. Please remain seated until the bus stops. 
 「バスが止まるまで座ったままでいてください」

 一般には「become」より「get」がよく使われます。「get」は一瞬の出来事に使われ、「become」は次第に変化して長く続く状態になる場合に使われるそうです。


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