ユキノシタ

元飛び降り自殺経験者。 自分の辛い経験から「死にたい」「苦しい」という気持ちと、どう付…

ユキノシタ

元飛び降り自殺経験者。 自分の辛い経験から「死にたい」「苦しい」という気持ちと、どう付き合っていくかを発信しています。 寒い冬でも、どんなに日の届かない雪の中でも、時が流れ訪れる春を待つ花「ユキノシタ」のように待つ勇気をあなたに届けます。

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  • つらい時に読む処方箋

    つらい時、心が苦しい時、どん底だった誰かリアルな体験は生きる力になる。私自身が体験したこと、感じたこを綴りながら読んだあなたの心が少しだけ軽くなる、処方箋のような文章を綴っていきます。

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『死にたい』から解放された、ここでしか書けないもう一つの裏話

初めまして、こんにちは、お久しぶりです。 今回は以前書いた「死にたいあなたへ、飛び降り自殺失敗者が送るメッセージ」について語らなかった裏話と、ブログという公の場所ではどうしても書ききれなかった、 ・大きな障害を背負ってなぜ生きていけたのか? ・どうして2度目の自殺を決行しなかったのか? ・その後死にたい気持ちには襲われなかったのか? の、本当の気持ちを綴っていきます。 自殺未遂をして、私は人生が変わりました。 それが良かったのか、悪かったのかはさておき、もし自分と同

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    • 「死にたい」気持ちとサヨナラできたのはいつなのか?

      私が自殺未遂を経験して、もうすぐ18年目の季節を迎える。 現在は結婚して、子供もできて、こうやってただ文章にしていくと、ある人たちからは 「立ち直ったんですね!」 「うつや死にたい気持ちから、解放されたんですね」 といった善意の『よかったね』という言葉をもらうことが増えた。 確かに約18年前のあの頃に比べたら、今は本当に頑張っているし、たくさんたくさんできることが増えたし、何も知らない人から見ると「ごく普通の家庭のごく普通のお母さん」に見えるんじゃないかな?と自分で

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      • 飛び降りたかったわけじゃない

        有名な誰かが自分から命を絶った時 「一人で悩まないで」「誰かに話して」「こんな方法があるよ」 そんな風に優しく語り掛けてくれるのは、確かに社会として必要なことだとわかっている。助けてくれる誰かがいるから、支えてくれる人がいるから、立ち直れることもきっとたくさんあるのだと思う。 けれど、きっと、命の天秤が傾いてしまうのは、そんな大きなことではないのだということも私自身が知っている。 「疲れたなあぁ~・・・」 「もう考えるのも嫌だなあぁ~・・・」 「楽になりたいなあぁ

        • 平成最後の夜に考える「生きる」とは

          平成最後の夜に少しだけ哲学的なことを考えた。 「生きる」って何だろうか?「生きている意味」ってなんだろうか? 『昭和』に生れて、記憶の中ではほぼ『平成』に生きた私は、結局生きている意味を今だに見つけてはいない。死ぬのは大変だったから、もう二度と同じことは嫌だから、「死んでないから、生きている」こんな風に考えて10年。こんな死なない動機でも人って意外と生きていけた。 きっと平成最後の夜に、令和になることへの焦燥感とか生きている意味とか、色んな事をたくさん考えて不安になって

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        • つらい時に読む処方箋
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          誰にも言えなかった胸の内を聞いてもらえる人ができたこと#noteでよかったこと

          noteに初めて投稿した記事は、自分の中でとても核となるようなとてもシリアスなものだった。 もっとパブリックなブログという場で書くには憚れるけど、私自信に興味を持ってくれた人には伝えたいー。そんな内容を一生懸命とりつくろわず自分なりに綴っていった。 苦しいことを体験して、辛い現実を突きつけられて、初めて気づくことのできた境地には、きっと昔の自分みたいに真っ暗闇で彷徨う人の何かしらの力になるかもしれないと思ったから。 そしてこの記事を書いてもらった、新しいコメントは私の宝

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          這い上がる勇気と、留まる勇気

          よく自己啓発本には『どん底にいるなら、這い上がろう』『そこがどん底なら、後は登るだけだ』と書いてある。 私もメンタルが一番ヤバい時は、そんな自己啓発本に影響されて『今がどん底なら、後は登るだけ!登るだけ!』と呟いていた時期があった。 だけど、それは私にとっては結局、下へ、下へと、どんどん転がり落ちる言葉になってしまった。今回は「這い上がれ!」「どん底なら上がるだけ!」という言葉が苦手な私が考える留まる勇気について。

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          5年間名前のつかなかった病

          飛び降り自殺をするほど苦しんだが、私には約5年間はっきりとした病名が告げられることはなかった。 安定剤は飲んでいた。睡眠薬も手放せなかった。頓服として体の動かなくなるほど強い薬まで処方されていた。 でも、それでも私には病名がつかなかった。 今回はそんな『名前のつかない病』に苦しんだ5年間を綴っていきます。 なぜ精神科の病気には病名がつきにくいのか? そして、なぜ私自身が病名にこだわっていたのか? 最終的にはどんな経緯で病名がついたのか? 自分のことに置き換えつつ

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