必ず間違うOCD家族4 (巻き込み行為がやめられましぇん)


巻き込み、巻き込まれ行為 がOCDの症状を良化させていかないことを、本人も家族も本能的にわかっているんじゃないかと思います。

私も書籍を読み漁って、論理的に「巻き込まれ」の悪影響について理解しないまでも、本能的、無意識的に、巻き込まれ行為をすることが症状を良くしていないことを十分に把握していたように思いますね。それでも20年以上も、この状況から抜け出すことができませんでした。

では、巻き込まれはなぜ発生し、そんなにも長く、継続してしまうのだろう。本人視点と家族視点で考えてみましょう。


■本人視点
これは非常にシンプルですね。「助けて~。わたしだけじゃ無理だから、家族なら助けてくれるでしょ~」というSOSです。ここに冷静な思考プロセスが入り込む余地がありません。少なくとも強迫観念にかられている瞬間は。

しかも、強迫が治ると思っていない場合は、この巻き込みという形式のSOSは強烈に発信されます。治らない前提であれば、この苦しみから逃れる方法は、強迫行為を家族に少しばかり分担してもらうこと”のみ”が自分の苦痛を緩和する”唯一”の方法に思えるからです。


■家族視点
じゃあ冷静な家族はどうでしょう。家族視点で、なぜやってしまうんでしょうか。その心理の中には、2つの側面がある気がします。「守りたい、助けたい。」という家族思いの利他的側面と、巻き込まれなかった場合に発生するであろう「私だけはこんな強迫行為しなければならないなんてツライ」などという本人から家族に発せられる非難のメッセージを聞きたくないという利己的側面が合わさったような感情ではないだろうかと思うのです。

そして、いちど巻き込まれ状況を開始すると、「状況を揺り動かしたくない」という思いも強くなっていくのではないでしょうか。おそらくこの巻き込まれ状況(パターン2状況)に至るまでには、パターン1状況でそうとうのスッタモンダ、家庭内バトル、感情の衝突があったに違いありません。その時期を経て、その時期と比べると相対的には落ち着いた状況である、このイマを壊したくないという心理です。




どうでしょうか。あなたの家族も、私たち家族と類似の状況に陥ってないでしょうか。


次回は、この、巻き込み行動が、いかに人間の特徴に合致していて、止めることが難しいかを

必ず間違うOCD家族5 (巻き込み行動が止められない理由)
https://note.mu/kokoro_ashita/n/nf4fa59532f24

で、書きたいと思いま~す。




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