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より多くの人に伝えたい。だから出会いたい

1人で外出することが難しい方の元に伺って
マッサージ治療をする。
そんな仕事を始めてから11年目になろうとしています。


患者さんと出会うために

1人では外出できない、筋肉や関節が病気や何かの後遺症で動かしにくい、などにお困りの方が、
医師に同意書を書いてもらえれば
医療保険適用のマッサージ治療が受けられます。

開業当初、出張・保険マッサージの対象となる人は介護も必要としている人、と思い、地域包括支援センターや介護事業所、高齢者施設にパンフレットと名刺を持って何件も回りました。
ほとんどは話を聞いてもくれず、パンフレットをあーはいはい、ととりあえずでも受け取ってくれればいい方でした。(今思うともったいなかった気もしますが)
営業活動ってしんどい…と思ったあの頃。

正直、あん摩マッサージ指圧師という国家資格があって
医療保険を使ってマッサージ治療が受けられる、と話したら
ありがたがられると思っていました。

週に2~3回、リハビリに行くのだって大変だし
そもそも病院に行くのすら大変な人にとっては必要な制度だと思っています。介護を必要としている人ならなおさら。

介護職の人が、話も聞かないってなんだろう?なんて思ったりもしました。きっと、ご存じない、興味がない、関係ない、だったのだろうと推測します。
その後何人かのケアマネさんと知り合いましたが、医療保険でのマッサージ治療のことは、皆さんご存じなかったですから。私だって介護保険のことはわかりません。

現在は、在宅医療ネットワークなども構築されてはいますが
在宅「医療」にも「介護」にも含まれない
「あん摩マッサージ指圧師による、医療保険適用の出張マッサージ」って、結局なんなんだろう?とずっと思っています。

狭すぎる世界で生きている

入居者さんのためになるならと話を聞いてくださった施設長さんが
「マッサージさんが来て、マッサージしてくれるんだって」と
入居者さんにお話ししてくださいました。
初めての患者さんとの出会いです。

それ以降、折り込みチラシなどで患者さんと出会うことができて
細々とですが、続けてくることができました。
一度マッサージ治療を始めると辞める方は少なく、やむを得ない理由…でご縁が切れることがほとんどでした。

世界的な感染症の大流行をきっかけに、高齢者施設には入れなくなり、仕事(収入)は3分の1ほどに減り…
首の皮一枚どころか、鼻毛一本みたいな状態が数年続いています。

もう辞めようか、と常に迷っているし
バイトしようかと面接を受けてみたり。

ただ、出張マッサージを続けながら、となると時間や曜日の兼ね合いで他との掛け持ちをするのは結構難しいのです。
睡眠を削ると、あっという間に体調を崩す気がするので
「無理はしない」とだけは決めています。今お世話になっている患者さんたちにご迷惑をおかけしては元も子もないので。

そんな鼻毛一本状態ではありますが。

私のやりたいことは仕事ではなくボランティア

「私のやりたいこと」を考えると、世間的には「ボランティア」と言われるものだと気付きました。

ご高齢の方が孤立せずに、必要な情報を手に入れることができて
最後までなるべくご自宅で暮らせるように…
マッサージはもちろんですが、生活のサポートもしたい。

そういう「仕事」はなく、「ボランティア」ならある、ということ。
民生委員はどう?と勧められてもいます。

ならば思い切って
お金にならないけれど自分がワクワクすることをしてやろうじゃないか
と決意したのがこの春です。

しかしその後も患者さんが急に旅立たれたりして…
やっぱりボランティアではなく、お金を稼ぐことをまずは第一に考えないと…生活ができない。

ライフワークとライスワーク
身体は一つ、時間は有限。
私が進むべき道はどっちなのか。

乗りたい波を決めて待つ

・ボランティアチャレンジを半年~1年続けてみて
それが収入に結びつかなかったら、お金のための仕事をしよう

・マッサージの活動を最優先しつつ
自分の希望する時間帯で働ける仕事が見つかったら
その仕事とマッサージを両立させよう

流れに乗る。
でも。乗りたい波の理想を決めておく。

道を切り開くことは大事。
でも、がむしゃらにもがいて、がんじがらめになってしまうと
チャンスをつかむ手が空かない。

見る・聞く・感じる
掴み取る余裕は残したい。

波待ちです。

マッサージの仕事は自分が元気であれば、一生できます。
「今」「それだけで」働かなければいけないわけではない。
「いつでも」「他の仕事をしながら」マッサージはできる。

ただ、お金には限界があるから。
そちらを最優先しなければならないこともある。難しいですね。

より多くの方と出会いたい

諸々の事情から
一匹狼・孤軍奮闘の経営方針の中にいたため
井の中の蛙状態です。

この10年間、ほぼ、患者さんとだけ接してきました。
常に宣伝集客活動は継続するべきだったとは思いますが
諸々の事情から…。
個人的に細々とウェブやSNSを更新するということだけに留めてきました。
宣伝!というわけでもなく、治療院の名前も書かず、ただ、発信していました。

そのあたりも、私個人として見切りを付けたり位置づけを変えたりしながらの再スタートという気分です。

感染症が流行している間は、新しく人と接することを避けていたから
改めて、地域の方と知り合いたい。だいぶ!かなり!遅いけれど。

マッサージを受けて下さる患者さんたちは
何十年も痛みや痺れを我慢してきた方々で
「もっと早く知りたかった」
「もっと早く始められたら、もっと良くなってたかもしれないね」
「昔はこんなのなかったでしょ?高い治療費払ってたもの」
とおっしゃるのです。(昔からありました)

宣伝してはいけない法律のせいで
困っている人を救えない。
そんなのは嫌だから。

Re:ここまる として
再スタートの11年目、個人的には1年目の気持ちで。

地域包括支援センター
公民館
チラシの掲示の交渉
など、少しずつ動いているので、それはまた別の記事にします。

個人の仕事においては
やはり人と出会うことと、話すことで得られるものがとても大きく
孤軍奮闘の限界はあっという間にきます。

知らない人と話すのは緊張もするけれど、
何十年も接客業をしてきたせいか、少しは慣れました。
 バイトの面接も、緊張しなくなっていました。

10代の自分にはできなかったコミュニケーションが取れるようになっていて
どうにかしてここまで生きてきたことが、
何かの役に立つものだなあとも思うのです。

とりあえず聞いてみよう
という小さな1歩から繋がる縁を楽しみながら。

今始めたいこと

あん摩マッサージ指圧師という肩書を通して
地域の方と出会い、話し
からだ・こころ・くらしの困ったことがあったら
「私にできる範囲で」支えになれたらいいなと思います。

私が解決できなくても
解決の糸口を探すことはできるはずだから。


#いま始めたいこと

♪かわいいイラスト使わせていただきました♪

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千葉県船橋市の情報です


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